入院日記2020 第2章

入院日記2020の続き。
入院日記2020 - もう、そうするしかない!
前の日記は雑談系が多過ぎたので、今回はコンパクトに…。

再入院3日目(5月26日(火))~

6時頃起床し、残りの入院日記を書く。
8時前に、何とか投稿完了。
手術着に着替える。

…大規模な手術は久々なので、さすがに緊張する。
お腹が少し痛い。

手術前に出しておかないと不安、ということで
昨夜、下剤を出してもらった。
ちゃんと出たけど、飲んだら飲んだで
「まだ出るんじゃないか」と不安になった。
無理ゲーじゃないか。

9時前に手術室へ向かう。
これまでと同じように、手術台の上に仰向けになり
マスクをつけられると、程なくして意識を失った。



うっすらと意識が戻る。
視界はハッキリしない。
強烈に感じるのは、喉の痛み。
この痛みの正体は…人工呼吸器か。
過去の手術では、人工呼吸器を外されてから目覚めていたので、この痛みは初体験。
唾を飲み込む度に痛い。辛い。

言葉を発することが出来ないので、手で人工呼吸器を指差し
いつ人工呼吸器が外れるのかを聞く。
「朝10時に抜けるよ」

今が何時か分からないけど、少なくとも24時間はかからなそうで安心した。
一瞬だけ。
それから痛みに苦しみながら、寝たり起きたりを繰り返す。

意識が朦朧としてたので、看護師さんや周りの様子は記憶に残ってない。
覚えているのは、何やら幻覚のようなものに苦しめられたこと。
目を瞑るとぐんにゃりとした映像で覆われる。
ハッキリと何だったとは言えないけど、人だったりゲームの映像のようなものだったり全然関係ない何かだったり…。
目を開けると病室の天井が見えて、瞑ったときだけそんな状態になるので、これ幻覚なのかな、と自覚して冷静になれたけど、実際何だったのか。
なにがなんだか分からない中、いつの間にか意識を失っていた。


夜が明けた頃には、大分落ち着いて、意識もハッキリしてきた。
人工呼吸器での呼吸も、吐いて吸うことだけを意識してればあまり痛みはない。

周りには看護師さんが二人いた。一人は、新人さん。
そうか、一般の病棟に新人の看護師さんといるのと同じように、ICUにも新人さんがいるのか…。
もう一人の看護師さんに教えられながら、あれこれやっている。

…新人さんにミスがあったらどうしよう、とちょっと不安になる。
ミスが起こらないよう機器的にも運用的にも
何重にもチェックがあるんだろうけど。

そして10時頃、人工呼吸器が外されることに。
もはや直視など出来ないので目を閉じ、口を開けて待つ。
そんな中「やってみる?」と新人さんが担当になったようで動揺する。
少しの痛みや気持ち悪さはあったものの、無事終了。

痰がちょいちょい出るので、最初の手術の時に愛用した痰の吸引器をもらう。
今回は初めから自分の手で行えた。
このあたりは慣れもあったのかもしれない。


一段落。ベッド上で落ち着く。
今日は金曜日らしい。

今回の手術では、右足の太ももあたりを血管ごと一部切り取り、それで左手~手首を覆う、といったことをした。
手術した左腕は、肘あたりまで包帯で覆われ、さらに手首が動かないようシーネでガッチリ固定。
動かす時は右手を添えないと不安なぐらい、重い。
心臓より高い状態を維持するため、手の先が吊るされて
寝たまま「前ならえ」をしてるみたいな格好を維持。
一部を切り取られた右足の太ももは、包帯で中が見えないけどあまり痛みはない。
膝は曲げないように、との指示。

声が掠れてはいたけど、最初の手術の時に比べれば落ち着いてた。
テレビが見られるようになる。
何やらブルーインパルスが話題になっていた。

昼食・夕食はなく、ひたすらテレビを見て過ごす。
金曜ロードショーで、キングダムを見るぐらいの余裕があった。

川栄李奈さん似の看護師さんが来て
「吉沢亮カッコいいですよね……山﨑賢人も良いけど」
確かに。あと橋本環奈さんも可愛いですね。

しかし、ここからが地獄だった。
ずっと寝たままで身体が痛い、体勢を変えてもらってもすぐに痛みが出てくる。
背中が暑い、気持ち悪い、痰が出る、目を瞑ると変なものが見える…など。
結局、眠れずに朝を迎えた。

再入院7日目(5月30日(土))

この日の担当は、斎藤工さん似のイケメン。
優しく気が利いて、頼もしい。

昼食から食事がスタート。
お粥ではなかったが、ご飯は柔らかめだった。
3~4割ほど食べる。

その後、一般の病棟に移動することが急遽決定。
急患でICUに空きが必要になった模様。
14時頃ベッドで移動し、これまでの病棟へ戻ってきた。
病室も手術前と同じ。

一般病棟に戻ってきても辛さは変わらない。
スマホを返却してもらって、各所に連絡したものの
細かく指が動かせず、誤入力ばかり。気が滅入る。
まぁこれは自分のXperia1がでかすぎるのも一因だけど…。


ぐったりして何もする気が起きない。
消灯後も、やはり目を瞑ると幻覚のようなものが見えて眠れない。
看護師さんに聞いてみたら、ICUから戻ってきた人はそういう状態になる人もいるらしい。


何度か体勢をかえてもらったり、身体を拭いてもらって着替えをしたりしても、やはり眠れず。

そういえば5月27日に「ダイの大冒険」の情報解禁特番が配信されたんだったなぁ、と思い出し
ひたすら「ダイの大冒険」の名シーンを振り返ったり、ゲームの妄想をして気を紛らわしてた。

【ドラクエの日特別番組】「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」最新情報ダイ放出スペシャル!

再入院8日目(5月31日(日))

主治医の先生から車椅子に乗って良いと許可が出ていたので、トイレ(大)にチャレンジ。
看護師さん二人に見守られながら、車椅子に座るためベッドから立ち上がる。
が、右足に力が入らず、崩れ落ちそうになったところを看護師さん二人に支えられる。

何とか車椅子に座るも、それだけで大分疲れた。
ボーッとする。
血圧を測ってもらうと、80強。
「今回はやめておく?」と聞かれるが
こういうときだけの謎のチャレンジ精神を出す自分は、続行を選択。

トイレに到着し、今度は車椅子からトイレへの移動。
便座の真横に車椅子をつけ、平行に移動する。
何とか移動できたが、かなり右足が痛い。
出すことは出来たものの、拭くのは事故が起きそうだったので
看護師さんに手伝ってもらう他なかった。

30分ほどかかったトイレが終わり、ベッドに戻る。
トイレに行けるようになったので尿道カテーテルを外すことも出来たが
トイレ(小)の度にこんな重労働をするのはキツかったので、まだ取らず。


痛み止めが効き、症状は少し落ち着いてきた。
昨日ひたすら「ダイの大冒険」の名シーン振り返りをしてた影響で
無性に漫画が読みたくなり、AmazonでKindle版を購入。

読みふける。
作品が面白さに満足するのは勿論、時間が過ぎるのを早く感じ、そういう意味でも楽になった。

夜も、自力で体勢変更出来るようになり
ナースコールに頼らず、朝を迎えられた。
ちょっと寝られた、気もする。

再入院9日目(6月1日(月))

6時に目覚める。
痛み止めが切れた苦しさと暑さと気だるさとで、かなり辛い。
「早く看護師さん来てくれ」と思いながら、耐える。
別に、耐えなくてナースコール押していいんだろうけど…。

程なくして、朝の検温に来た看護師さんから
痛み止めを出してもらったり、体勢を整えてもらったりして、少し休まる。
熱は37.9度。中々下がらない。
ぐったりする中、ひたすら「ダイの大冒険」を読んで過ごす。


午後、コンビニの出張販売が来たので
車椅子に乗せてもらい、買いに行く。
右足に体重をかけないように気を付けると
昨日ほどベッド⇔車椅子の移動は苦戦しなかった。

テレビを見られるようにセッティングし
少しずつ出来ることが増えていく。

再入院10日目(6月2日(火))

車椅子への移動も苦ではなくなってきたので
尿道カテーテルを抜いてもらう。
相変わらず、痛ぇ。

久々に髪を洗ってもらった。


「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」のPVを見る。

FLOW 『愛愛愛に撃たれてバイバイバイ』

一年に数回、無性に聴きたくなる。
その流れで「サムライフラメンコ」を見ることにした。


火曜はハグの日。
手術中だった先週分はTVerで補完し
第3話をリアルタイム視聴。

…大分、いつもの感じになってきた。

再入院11日目(6月3日(水))

起床直後、採血。

「ボクの血、結構採りにくいっぽいんですよ」
「やめてそんなこと言わないで」

プレッシャーをかけてしまったためか、2回失敗。

「日高さんも2回やってダメだったんで」
「じゃあちょっと安心か」

安心とは。

朝食後、リベンジ。

「3回もやらせてくれるなんて…」

こういう軽いハプニングは、何もない入院生活では気分転換になるので大歓迎。
痛いけど。

採血は無事成功。

「日高に言っとこ、『採れたよ』って」

日高さんに採血してもらう機会、またないかなぁ。


主治医の先生と話す。
明日、左手のシーネが外れて自由になるらしい。
来週リハビリを受けて、週末には一先ず退院出来るんじゃないかとのこと。
思ったより退院早いな…。


「サムライフラメンコ」を見終えたので
今度はアニメの「キングダム」を見始めた。
第1シリーズ、第2シリーズ、合わせて77話。
時間が有り余ってるからこそ出来る。

再入院12日目(6月4日(木))

午後の処置で、左手のシーネが外れ、大分身軽になった。
歩くのはまだ無理だけど、車椅子がベッドサイドに置かれ(今までは、トイレの都度、看護師さんを呼んでいた)
自分でベッドを離れて移動出来るように。
コンビニにも行って良いらしい。
やっとお試し引換券が使える…!

早速、夕食後に車椅子でコンビニへ。
棚にぶつからないように店内を移動するのが中々に大変。
何とか買い物を済ませた病棟への帰り道、
普段なら何も感じないくらいの緩やかな坂を上ろうとしたら
上りきれず車椅子が後退していく。
あ、これ無理だ…
と思ったら、たまたま通りかかった
帰り際の看護師さんが助けてくれて、病棟まで送ってくれた。
申し訳ない…。

コンビニはしばらく自粛することになった。


手術後、久々に「どうぶつの森」をする。
住民達がみんな「一週間ぶりぐらいじゃん!」と言ってくれる。
みんなも心配してくれてたんやな…。

再入院13日目(6月5日(金))

起床直後、採血。
今日は何も言わずにやってもらったところ、一回で成功。

「一回で終わって良かったです。採りにくいって言われることもちょくちょくあるので」
「そうなんですか?(血管を見て)今日は失敗しないな、と思いました」

やっぱり評価が分かれるなぁ…。
…先輩(一昨日の看護師さん)には黙っておこう。


ついに本日からシャワーが解禁。
シャワー室で、諸々の包帯を外してもらう。
初めて術後の右足を見たけど…想像以上にガッツリ切り取られてた。
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こんなステーキでも作ったのか、という窪みが。
触ってもあまり痛みを感じないのが不思議。

左手の方は、その切り取られた部分が手のひらに乗っかっていて、かなり違和感。
変な感じはするけど、こちらも痛みはあまりない。

意外と平和なシャワーだった。


傷病手当金の申請書を作成。
入院初期は有給を使っていたけど、さすがに入院が長くなりすぎて
有給が足りなくなってしまったので、傷病手当金で賄うことにする。
ありがたい制度ですわ…。
申請は月単位になっちゃうのが少し面倒だけど。

再入院14日目(6月6日(土))

右足の付け根が赤く腫れている。少しだけ。
先生に診てもらったところ
太ももから一部を切り取るために、広めに切った後
閉じた際に出来た血種だそう。

余程のものであれば、開いて処置するが
一旦は自然解消を待つとのこと。
若干心配。


病室内のトイレまでなら、歩く許可が出たので
初回は看護師さんに見守られながら歩いてみる。
右足があまり上がらないので引きずるような形になるが
何とか歩くことは出来そう。

自由の身になる日も近い!

再入院15日目(6月7日(日))

日曜日ということもあって?特に目立ったイベントは無く。
黙々と「キングダム」を見る。

再入院16日目(6月8日(月))

今週から、4月末以来となるリハビリが開始。
手のリハビリとしてOT:Occupational Therapistと
足のリハビリとしてPT:Physical Therapist、それぞれを行う。

手のリハビリでは、以前のリハビリ担当と久々に再会。
足のリハビリは、また別の人が担当に。
足をマッサージしたり、寝たまま曲げ伸ばししたり、少し歩いてみたり。

切り取った筋肉って元に戻るんですかね?と聞いてみたところ
筋肉の量は増えないので、残った筋肉を太くして補っていくことになるらしい。


この日から歩行が許可されたので、久々にコンビニへ。
引きずりながらなので、大分時間はかかったけど
歩けるって素晴らしい。

再入院17日目(6月9日(火))

以前、血種だと言われた右足の付け根の部分について
午前中の処置で、局所麻酔をして?いろいろほじくられた。
膿がたまっていたらしく、出した方が治りが早いかららしい。
割と痛かったぞ…。

ほじくった部分は少し穴が開いていて
ガーゼが詰め込まれてた、らしい。見てない。
明日のシャワーの際に中を洗う必要がある、と。
聞くだけで痛そう。


主治医の先生と話す。
↑の処置の件があったので、今更急いでもあれなんで、もう一週間ぐらい…?と
入院期間の延長が決定。

まだ歩きには不安があるし、そっちの方が助かる…。

再入院18日目(6月10日(水))

シャワーにて、昨日開けた穴を洗う。
いや、自分では怖くて洗えないので、ベテラン新人さんに洗ってもらった。
自分は天を仰いでるだけ。
時々刺すような痛みがあった。

終わった後、その穴を見てみたら、
ビー玉がすっぽり入る程度に穴が空いていた。
これ、塞がるんだろうか…?

再入院19日目(6月11日(木))

起床直後、ジャムお姉さんに採血してもらう。
スムーズに終了。

「ボクの血管、採血しやすいですか?」
「……しやすい」

「採血しやすい」が有力になってきたぞ。
ジャムお姉さんによると
手術直後は水分が少なくて採りにくい、ということはあるらしい。

「私は採血が嫌い過ぎて、針を刺した瞬間、血管がギュッと締まって逃げていく」

自分も採血は好きではないけど、さすがにこの入院生活で慣れてしまった。
点滴の針を入れるのは、まだまだ慣れず緊張するけど。


日々のリハビリで、大分普通に歩けるようになってきた。
持久力をつけるために、定期的に歩いてリハビリ。

再入院20日目(6月12日(金))

右足の付け根の穴に対して、VACと呼ばれる機器が付けられた。
そっちの方が治りが早いから、と。
ja.wikipedia.org

傷は治癒を促進するため特殊な保護材で密閉され負圧が掛けられる。
持続的に負圧をかけることによって肉芽が創床から引き出され、
患部の血行と組織の形成を促進し、創傷の治癒を促進するとされている

らしい。
穴が密閉され、そこからアンビリカルケーブルみたいな感じでチューブが出て、機器に繋がる。

移動するときも機器(とチューブ)を持ち運ばなきゃいけないので、少し動きづらい。
また、常に機器が動いてる音がして、少し気になる。

まぁ治りが早くなるに越したことはないか。
ほとんどベッド上で過ごすだけだし。


スマホのバッテリーが膨張して、画面浮きが発生。
常に充電しながらドラクエウォークをつけっぱなしにしてたのが悪かったのか…。

再入院21日目(6月13日(土))

日課のシャワー。
てっきりVACが付けられたので入れないのかと思ったけど
VACを濡らさないようにすれば入って良いらしい。

しかしVACの機器本体は取り外せるものの
密閉した部分とチューブはそのまま。
どうやって濡れないようにすれば…?

本日の担当看護師・日高さんも「えー?どうするんだろうー?」と困惑していた。
あーでもないこーでもないと悪戦苦闘しながら、何とかビニールで覆って無事シャワー完了。


諸々終えた後、コンビニへ。
商品を選んでいると、振り返ったタイミングでバランスを崩す。
ふんばろうとしたけど、右足の膝に力が入らない。
そのまま膝から崩れ落ちてしまった。

幸い、頭や患部の左手を打ったり、ということはなく。
店員さんがかけつけるも、特に痛みも無かったので
大丈夫です、と買い物を続けようとしたら
右足の太もも部分の衣類が赤く染まっていた。

これはマズい。
店員さんが病棟に連絡してくれて、自分はその場で椅子に座って待機。
少しして、日高さんとストレッチャーが来た。
ストレッチャーで運ばれ、病棟へ逆戻り。
そのまま、すぐに応急処置された。

やらかしてしまった…。


その後は、当然ながらベッドでおとなしくしていたが
20時頃、主治医の先生達が来て
傷口が開いているので、早めに縫った方が良いということで、すぐさま処置。
穴だけを覆っていたはずのVACが、太ももまで覆うようになった。

処置後、何もしないと治るのに数か月かかってしまうため、新たに植皮をした方が良い、と。
来週木曜日に手術となった。
また退院が延びてしまった…。

再入院22日目(6月14日(日))

この日もシャワー…の予定だったが
右足の出血が多く、シャワー中に倒れられても困る、ということで無しに。
身体拭きだけになった。

昨日の今日なので、ベッド上でおとなしくして過ごす。

再入院23日目(6月15日(月))

この日はシャワーあり。
処置でVACを付け替えるため、一昨日のように濡れないよう保護する必要はない。
外して洗ったけど、思ったより出血は無かった。


週が明けてリハビリ再開(土日祝はリハビリがない)。
当然、手の担当さんにも、足の担当さんにも「何があったの?」と聞かれる。
なにやってんだか…。

再入院24日目(6月16日(火))

VACのアラートが度々鳴る。
患部をうまく密閉出来ていないらしい。
都度、ナースコールをして何とかしてもらう。

日中ならまだしも、深夜に鳴るのは勘弁…。
他の患者さんもいるし…。

再入院25日目(6月17日(水))

主治医の先生から、明日の手術について説明を受ける。
明日は2時間程度で終わるらしい。
術後、10日間前後は動かさないようにする必要がある。
退院は早くて月末か。


ローソンでお試し引換券祭りに参加。
明日からしばらく自由に動けなくなるので大量に交換。
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これでしばらくは戦える!

再入院26日目(6月18日(木))

手術日。これで何度目だ…?

今回は局所麻酔。
いつも通り眠たくなる薬を入れてもらう。
それでもちょいちょい痛みを感じる場面があり、都度麻酔を追加してもらった。

3時間弱で手術は終了、車椅子で病室へ戻る。
手術後も、右足にはVACが取り付けられた状態。
これからしばらくは右足の膝を(なるべく)曲げないで過ごすように、とのこと。
当然、歩行はNG。
トイレは看護師さんを呼んで、車椅子で行くことになる。


キングダムは最新話まで見終えたので
見たことの無かった仮面ライダー電王を見始める。
時代を感じるなぁ…。

再入院27日目(6月19日(金))

自由に移動出来ないので
朝の処置とトイレとリハビリに行く(連れて行ってもらう)以外はベッド上で過ごす。
洗面所に行く、とか、冷蔵庫から何かを取り出す、とか
ちょっとしたことを自分で出来ないのがもどかしい。
些細過ぎることでナースコールは躊躇われるし…。

再入院28日目(6月20日(土))

ベテラン新人さんに爪を切ってもらう。
「こういうことでもないと、人に爪を切ってもらうことってないですよね、特に男性は」
もう4回目だ…。


主治医の先生と話す。
VACは来週水曜日ぐらいに外すかも、と。
そして月末の退院を目指す方針は変わらず。
今度こそ退院出来るか?!

再入院29日目(6月21日(日))

土日なので、リハビリも無くのんびり。
プロ野球を見ながら自主リハビリするのが日課になってきた。


3日ぶりに洗髪をしてもらう。日高さんに。
終わった後、ついに聞いてみた。
「日高さん、『日高里菜さん』って知ってますか?」
知らなかった…。
自分の気のせいだったんだろうか…?
変なこと聞いてすみません。

再入院30日目(6月22日(月))

病室に新しい人が入ってきて、ちょっとした事件が発生。

夜。
その人はそこそこいびきをかく人で
「久々にいびきをかく人が来たなぁ」と思っていたら
元々病室にいた大学生が看護師さんに相談。

看護師さんが一度「いびきをかいてたみたいですけど大丈夫ですか?」と起こすも
しばらくするとまたいびきが聞こえてくる。

すると今度は、大学生が直接、新しい人に注意する。
「いびきが大きいので静かにしてもらっていいですか?」

しかしながら自分でコントロール出来るものでもなく、また聞こえてくるいびき。
大学生は再び看護師さんに相談。どこか別の部屋や場所に移動したい、と。
どうしてもと言うなら、処置をする部屋に移動しても良いが
そこもいろいろな機械の音がしてうるさいらしい。
結局、大学生はそのままいることを選択した模様。


こればっかりはお互い様なので、自衛するしかないよなぁ…。

再入院31日目(6月23日(火))

朝5時頃、VACのアラートが鳴る。
看護師さんを呼んでいろいろ診てもらったが解決せず。
朝の処置までの間、VACを外すことになった。

その後の処置で診てもらったところ、順調に傷口は治ってきていたようで
VACは付けずに治療することになった。
少し自由になった。


昨日の新しい人は、手術に行ったので部屋から出ていった。
(大学生にとって)平穏が訪れた。

再入院32日目(6月24日(水))

VACが外れても、まだシャワーの許可は下りない。
3日ぶりに洗髪をしてもらう。日高さんに。
…別に日高さんだから洗髪してもらってるわけじゃない…。
看護師さんにお願いするなら3日に1回ぐらいの頻度かなと思っていたら、たまたま担当が日高さんだっただけ…。


主治医の先生以外の先生方が回診に来る。

先生1「主治医の先生と話しました?『月曜日歩行可で…特に問題なければ火曜退院で』って」
自分「はやっ!」
先生2「はやっ!急にスピードアップした」

その後、主治医の先生と話したら、火曜日「以降」なら退院可、とのこと。
さすがに歩き始めてすぐの退院は不安だ…。

再入院33日目(6月25日(木))

日課をこなす。
Switchで「デスカムトゥルー」を購入し、プレイ。
deathcometrue.com

再入院34日目(6月26日(金))

右足の方は大分落ち着いてきた。
が、今度は左手の方がガーゼ交換の際に
かさぶさが取れたのか、そこそこ出血。
かなり痛い。
来週月曜日までガチガチに固定したままで過ごすこととなった。

再入院35日目(6月27日(土))

3日ぶりに洗髪をしてもらう。
この日の担当は新人さんB。
5月末の手術後、初めて担当が新人さんになった。
それだけ良くなってきているということか…。


主治医の先生と改めて退院時期について相談。
さすがに歩けるようになって翌日の退院は不安なので
こちらから、来週一杯リハビリを受けて土曜日に退院しようと思ってます、と伝え
その方針でいくことになった。

再入院36日目(6月28日(日))

この日も担当は新人さんB。
やっと退院ですよ、なんて話をしてたら…

「私達1年生はけろさんにいろいろ教えてもらったので、退院するの寂しいです」

なんて嬉しいことを言ってくれるんだ…小悪魔か。

再入院37日目(6月29日(月))

ついに歩行解禁日。
右足の膝も曲げてよくなったので曲げてみる。
かなり固くなっているなぁ。

シャワーも可能になったので、早速入る。
特にトラブルなく終える。

その後の処置にて、先週金曜日に固定してた左手のオープン。
そして出血。

…かなり出た。
15分以上かけて何とか止血。
これは…大丈夫なのか…?
退院してからこんなことが起きたら、大分パニックになるけど…。


夜、主治医の先生と話す。
出血の件は、先生も頭を悩ませていた。
一先ず、明日の処置で状態を見て、退院出来るかを決めることに。

再入院38日目(6月30日(火))

朝食で、初めてゆで卵が出た。
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ジャムお姉さんに、ジャムだけでなく、殻剥きまでお願いすることに。
申し訳ない…。


午前中、主治医の先生に左手を診てもらう。
幸い出血は無かった。
数日様子を見て、出血が無ければ予定通り土曜日退院で良いのでは、ということになった。

再入院39日目(7月1日(水))

この日も特に出血はなし、けど良くなっているわけでもない。
植皮してしまうか、という話が出るも
そうするとまた2週間程度入院が必要。
エンドレス。
明日、また様子を見て判断することになった。

再入院40日目(7月2日(木))

この日の処置でも出血は無く。
不安は消えないものの、このまま入院してても
退院した場合と比べて良くなるわけではないので、退院することに決定した。

再入院41日目(7月3日(金))

ということで退院が決まったので
荷物の整理をしたり、Amazonでガーゼ等を調達したり。

食事を運んでくれた看護師さんに
「ついに明日退院します」と挨拶。
いやぁ…4ヶ月もいると、大好きな1クール作品が終わってしまうときのような寂しさがあるなぁ…。


主治医の先生と話す。
アルコールって飲んでも大丈夫ですかね?と聞いてみたら
特に制限はないらしい。
飲みすぎなければ。
てっきり出血が落ち着くまでは無理かなと思ったけども…。


深夜。
ふと目覚めると、左手のガーゼが取れていた。
付け直そうとしていると、何かガーゼに赤いものが。
さすがにちょっと触れただけで出血は…と思いながらも
スマホで照らしてみたら、たらーっと血が出始めていた。

ふぁっ!?

…ナースコールして、処置してもらう。
退院直前に、なんて不吉な…。

再入院42日目(7月4日(土))

午前中、処置してもらったり、荷物をまとめたり、
会計をしたりして……ついに退院!


何ともスッキリしない感じだけども
4ヶ月に渡る入院生活が終わった。
まだまだ治療やリハビリは続いていて、整形のための手術はあったりするけど
入院日記の第3章(長期の入院)は無い…はず。

お疲れ様でした、自分…。