ショートストーリー「本当だから困るんだ」

●登場人物
熱血系の先輩社員A
男の娘系の新人社員B


●とある職場にて
A「さっきリーダーに聞いたんだけど、作業遅れてるってマジ?」
B「本当だから困るんだ」
A「困ってんのかよ…。ちょっとスケジュール見せてみ?…なんだこれ、全然終わってねぇじゃん!」
B「スケジュール通りに進めば奇跡だ。」
A「それスケジュールの意味ないから!なんで黙ってたんだよ!?」
B「いまさら過ぎてなんだかな…」
A「そうなる前に言えよ!こんな状況になって、何とも思わないわけ!?」
B「残念だもん♪」
A「だもんってなんだ、だもんって。…ったく。締め切りまであと一週間しかないぞ?どうすんだよ。」
B「ぼんやり部屋で考える」
A「今・すぐ・ここで・考えていけ!」
B「準備ができてる訳ないの」
A「準備とかいらないから!」
B「なるようになるさと、後はまた」
A「待て待て、さらっと退社しようとすんな!あー、もう、マネージャーになんて報告したらいいんだ…。」
B「うつむいて待つより 当たって砕ければ?」
A「誰のせいだ!!お前さぁ、仕事嫌いなの?」
B「好きだよ」
A「じゃあこのままで終わっていいのか?」
B「諦められるものじゃない」
A「だろ?」
B「忘れてしまうものでもない」
A「おう」
B「もう無理みたい」
A「早っ!!諦めるなよ!!頑張れよ!!男だろ!?」
B「優しくしないでかんちがいで 動けなくなる」
A「何をどう勘違いしたんだ!?はぁ、疲れた…。何なんだよ一体…。」
B「これってコントだよ」
A「誰がうまいこと言えと」