サ・ビ・タ 〜雨が運んだ愛〜



行ってきた。
以下、イベントの様子をレポート…というか、ただの感想です。

■イベント概要

イベント概要は以下の通り。
公式サイト:http://www.tohostage.com/sabita/

■公演名
サ・ビ・タ 〜雨が運んだ愛〜


■日時
東京公演:2012年10月18日(木)〜28日(日)
福岡公演:2012年11月4日(日)


■会場
東京公演:青山円形劇場
福岡公演:黒崎ひびしんホール


■出演
駒田一、佐々木喜英、戸松遥、横山達夫、塚越真夏、黒沼亮

以下、公式サイトのイントロダクションより引用。

『サ・ビ・タ 〜雨が運んだ愛〜』は、1995年の韓国の演劇街・大学路(テハンノ)初演以来、
今日までロングラン上演を続ける大人気ミュージカルです。
1996年に韓国ミュージカル大賞で作品賞・音楽賞を受賞。
14年間のロングランの中で、名立たる韓国俳優たちがスターへの登竜門として、
『サ・ビ・タ』を経験しています。


2008年、日本人キャスト・スタッフによって『サ・ビ・タ』日本初演!!
「韓国ミュージカルの日本初上陸」として話題を集めました。
韓国生まれのどこか懐かしい、温かい愛があふれるミュージカルに、
楽しい工夫とキャストの繊細な演技が加わり、
お客様から熱烈な支持を頂き、2010年には再演が実現致しました。


そして2012年、新キャスト2名を迎えて、青山円形劇場での再演を迎えます。
360度の円形ステージを備えた青山円形劇場での新バージョン。
客席と舞台がさらに近く、愛のミュージカルに触れてください!!

4月28日「sphere's orbit live tour 2012」での衝撃発表から約半年。
いよいよ戸松さんがミュージカルに初挑戦!
ドラマ出演やスフィアクラブ、ライブでの寸劇など
身体を使っての芝居は何度か経験のある戸松さんだが
果たしてミュージカルではどんな姿を見せてくれるのか。


東京公演は10日連続16公演というハードスケジュール、
舞台は360度客席に囲まれた青山円形劇場。
未知の世界に飛び込む戸松さんを見てきた!

■本編その1

どうやってレポートを書こうか迷っていたところ
ストーリーが良くまとめられた記事があったので
その記事をベースにしながらレポート。
サ・ビ・タ~雨が運んだ愛 総集編その1 - 酔いどれにゃんこ
記事は2008年公演時の内容で演出に多少違いはあるものの、話の大まかな流れはは変わっていない。

M1. オープニング / ドンウク
M2. 皆集まるんだよ / ドンウク
M3. 栄養満点のどじょう汁 / ドンウク
M4. 誰も訪ねてこない夜 / ドンウク


M5. 相変わらずだね / ドンウク&ドンヒョン

始まってしばらくはドンウク(駒田さん)のみのステージ(+黒子的存在の観葉植物役が3人)。
しかし「サ・ビ・タ」は観客参加型の舞台ということで
うちわ(ビーズがついていて扇ぐと音がする)やカンカンを持っている人(当たり席)は
雨や雷のシーンで音を鳴らしたり
どじょう鍋の歌のところでは唐辛子を投げつけられたり、髪をグシャグシャにされたり。
キャストは一人にも関わらず、舞台は非常に賑やか。


「誰も訪ねてこない夜」を歌い終わると、ドンヒョン(佐々木さん)が登場。
イケメンなのは十分に分かってたけど、それ以上に声のカッコ良さにビックリ。
実は声優では?と思ってしまう。
二人で歌う「相変わらずだね」はハモリが素晴らしい。


2人「年月が流れ 世の中変わっても」
駒「オマエは変わらないのさ」
佐「アニキは変わらないのさ」


何度聴いても痺れる。

■本編その2

サ・ビ・タ~雨が運んだ愛 総集編その2 - 酔いどれにゃんこ

M6. 兄貴はいつもそうさ! / ドンヒョン

話の流れは大体記事通り。
ドンウクとドンヒョンのやり取りに笑いつつも
次第に話は核心へ…、というところでチャイムが。

■本編その3

サ・ビ・タ~雨が運んだ愛 総集編その3 - 酔いどれにゃんこ

M7. 結婚、おめでとう / ユ・ミリ
M8. 失敗ばかり / ユ・ミリ


M9. いつだって、その年頃には / ドンヒョン&ユ・ミリ
M10. 兄貴のために / ドンヒョン&ユ・ミリ
M11. 楽しいパーティ / 3人


M12. 兄の姿 / ドンヒョン
M13. 俺の夢は / ドンウク&ドンヒョン
M14. ブルー・ミッドナイト(ピアノ演奏) / ドンウク&ドンヒョン
M15. 愛 / 3人

いきなり家に上がりこみ、歌い出すユ・ミリ(戸松さん)。
可愛らしくダンスを踊る…わけではなく
オーバー気味なアクションは完全に芸人の動き。
その超ハイテンションっぷりに、ドンウク・ドンヒョンはドン引き。


戸「この度はご結婚おめでとうございます!」
駒「ドンヒョン!」
佐「アニキ!」
2人「結婚した!?」「してねぇよ」


超ハイテンションに歌を歌ったユ・ミリだったが、実はかなりの臆病者。
二人(佐々木さんはスカート姿)を見て同性愛者と思い込み、かなり混乱している様子。
ぬいぐるみのユンシンを使ってドンウクに話していると
「あなた、声優さん?」とツッコまれる。


アパートを間違えていることを知らされ、電話を借りるユ・ミリ。


佐「携帯電話ぐらい持っとけよ…」
戸「はぁぁぁん!?」
駒「あのー」
戸「はぁぁぁん!?」
駒「どうぞ」
戸「ケッ」


最高に顔がヤバいシーン。
その後、上司からクビをちらつかされて逆ギレ。
電話を全力でゴミ箱に投げつけ、ぬいぐるみのユンシンをなぎ払い、
自ら持ってきたバッグを思い切り蹴り上げる。
映像化したら、GIF画像にされて後世まで語り継がれそうな名演技。
完全にイっちゃってる。


ドンウクがイシモチの煮付けを見にステージから去ると
しばらくドンヒョンとユ・ミリのシーン。
次第に打ち解けていく二人。
そこでドンヒョンはユ・ミリにアニキの誕生日を祝って欲しいと依頼する。
あくまでも自分が依頼したことは内緒に、ということだったが
ユ・ミリはドンウクの誕生日を知らない…。
ということで、アパートの皆が祝ってくれることにしよう、と提案。


ここで観客から4人が選ばれ、舞台へ。
1人ずつユ・ミリから「お名前は?」と聞かれ
答えると「○○が好きそうな○○さんです!」と紹介される。
そのまま「兄貴のために」が始まり
曲の最後でキャストと観客が手を繋いでステージを周る(福岡公演では、ステージの前に一列で並ぶ)。
観客4人のうち、1人は戸松さん、2人は佐々木さんと手を繋ぐことが出来るという
観客参加の試みの中でも、一番盛り上がるシーンだった。


そして「楽しいパーティ」
ドンヒョン、ユ・ミリ、ドンウクと歌い、最後は三人で。
三人で歌うところは、東京公演だとステージを回りながらだったが
福岡公演では三人が一列に並んでいたので、三人の揃ったダンスが綺麗だった。


足りないローソクを探すためにドンヒョンがキッチンへ。
取り残されるドンウクとユ・ミリは、気まずい空気に。
と、ユ・ミリは何を思ったのか「何か…何かないかな…!」とダンボールに頭からダイブする。
スカートの中、丸見え。


基本しんみりと話は進んでいくけど、所々に笑いが散りばめられている。


戸「もっとちゃんと年齢を重ねていきたいのに…」
駒「難しいよ?おじさんなんか、ただ何となく年を重ねていくばかりで…」
戸「あ、なんかそんな感じですね」


戸「私、音楽の授業、大好きでしたよ!音楽の先生に片想いしたり…」
駒「音楽の先生に!?」
戸「あ、もっと若い人ですよ?」
駒「わかってるよ!」


戸「私ぐらいの年の頃、何になりたかったんですか?」
駒「…ピアニスト(ニッコリ)」
戸「その顔で!?」
駒「顔は関係ないでしょ!」


極めつけは毎回アドリブのダンス。
ドンヒョンが作った曲を口ずさむドンウク。
それに合わせて
ある時はヲタ芸をしたり
ある時はどじょうすくいをしたり、
ある時はリズム関係なくはしゃぎ回り、
ある時は何かを拾ってパクっとしたり。


それに対してドンウク(と言うよりもう駒田さん本人と言ってもいい)が毎回違ったコメントする。


「こっちが恥ずかしい」
「いい病院紹介しようか?」
「意味が分からない」
「それ、昨日練習したの?」
「やりきったね」(東京最終公演)


笑いがあるのはここまで。
後は固唾を呑んで、ドンウクとドンヒョンの一挙手一投足に注目するばかり。
最後は三人で歌う「愛(サラン)」
またこの曲が素晴らしい。三人の声に圧倒されっぱなし。
きっと忘れないだろう。


そして「楽しいパーティ」の曲に乗せて
歌いながらキャスト紹介して終了。

■カーテンコール

終わった後はキャストからの挨拶と観客へのプレゼント。
髪をクシャクシャにされた人には、ブラシと鏡。
ドンヒョンの靴下を投げつけられた人には、新品の靴下。


そして雨と雷で劇に参加した人には韓国海苔がプレゼントされる…のだが
あまりに人数が多すぎるので、1人に絞るため
戸松さんとジャンケン「サ・ビ・タでジャン!」が行われる。(戸松さんに勝った人だけが残る)
戸松さんのジャンケンパターンは
1回目はチョキ、2回目はパー、3回目はグーorチョキという様に
ある程度決まっていたため、リピーターが超有利だった。


そしてここからは
観客から事前に募集した企画をやったり、ゲストが登場したり、
毎日内容が異なるスペシャルカーテンコール。
参加した日だけ、簡単に紹介すると…。


●10月18日(木)19:00公演
友達の誕生日祝い。
佐々木さんの演奏に合わせて、キャスト&観客席全員でハッピーバースデー。
その後、依頼人から友達へ感謝のメッセージが送られ
初回ながら感動的なカーテンコールだった。


ちなみに二人とも戸松さんファン。
依頼人はスフィアTシャツ、友達はオレンジTシャツを着ていたため
ステージに上がる時、戸松さんが笑っていた。


●10月20日(土)18:00公演
この日はスペシャルカーテンコールはなし。
応募がなかったのか、適切なものがなかったのか…。
なので、佐々木さんがジャグリングショーが行われた。
円形のステージを周った回数だけ「サ・ビ・タでジャン!」の当選者(韓国海苔)が増える仕組み。


●10月21日(日)18:00公演
今日(今月だったかな?)誕生日を迎える依頼人が
姉(妹だったかも)へメッセージを伝える。


●10月22日(月)19:00公演
観たからっ!vol.2|新納慎也オフィシャルブログ『ニイロの思考カイロ』 powered by Ameba
駒田さんの舞台仲間である新納慎也さんが登壇してのトークショー。
戸松さんに対し「イっちゃってますね」「普段からこんな感じなんですか?」とコメント。
失礼な。



その通りだ。


●10月24日(水)19:00公演
2008年、2010年の「サ・ビ・タ」でドンヒョン、ユ・ミリを演じていた
山崎育三郎さん、原田夏希さんが登壇してのトークショー。
山崎さんは戸松さんに対して「芸人の方かと思いました」とコメント。
失礼な。



その通り…ではないけど、気質はある。


最後に5人での「愛(サラン)」スペシャルバージョンを披露。


●10月25日(木)19:00公演
この日も該当者がいなかったようで、ジャグリングショー。
佐々木さんは「最終日もジャグリングだと寂しいので、応募お願いします」とコメント。
そんな応募者いなかったのかなぁ。


●10月27日(土)13:00公演
「今日が誕生日の人が居ます」と駒田さんから紹介され
KERO-Pとかいう輩がステージへ登壇。
大分、緊張している模様。


まずは駒田さんから依頼者の紹介。
「戸松さんの大ファン」と紹介され、戸松さんとペコペコ。
まともに戸松さんを見ていたのはこの時だけだったな。
もったいないヤツだ。
さらにカーテンコールに3度応募、7回目の観劇と紹介を続け
「どんだけサ・ビ・タ好きなの!?」とツッコミ。


駒「今日は両親も一緒に観劇してるとか?」
KP「はい」
駒「ご両親の方、どうぞ!」


と、両親もステージへ登壇。
ステージの椅子に3人で腰掛け(ちょっと狭そうだった)
佐々木さんの演奏に合わせてハッピーバースデー。
ハッピーバースデー中は、ステージが回転。
KERO-Pは客席の方を向いていたので、非常に目が泳いでいたな。
落ち着かないヤツだ。


「これだけじゃないんだよね」と駒田さん。
ここで両親へメッセージがあるそうで。
自分で読むようだが、当初はキャストに読んでもらおうとほざいてたとか。


駒「『自分で読むと泣いちゃうので、戸松さんに読んで欲しいです』…自分で読みなさい!


ごもっとも。


そしてメッセージの朗読。
内容については、KERO-Pが可愛そうなので晒さないでおこう。
読み終えると、駒田さんが一言「やるじゃん」
抱き合う二人。


最後は家族とキャスト、計6人で記念撮影。
韓国海苔をもらって、舞台を後にした。


●10月27日(土)18:00公演
このブログのコメント欄の常連、おにぎりライダーさんが愛の告白。
自分が見た中では、過去最高の盛り上がりだった。
本人のブログでレポートされているので、詳細はそちらで。
http://ameblo.jp/onigiri-rider/entry-11392221938.html


●10月28日(日)13:00公演
この日が誕生日という女性の方へのハッピーバースデー。
佐々木さんのファンらしく
記念撮影では、佐々木さんと一緒に椅子に腰掛けパシャリ。
何とも羨ましいことで。他の女性ファンから襲われないか、心配。


その後、東京公演の千秋楽ということで
観客も含めた全員で「愛(サラン)」を歌った。


●11月4日(日)12:00公演
今度手術を受ける観劇仲間へエールの言葉。
皆さんで「愛(サラン)」を歌っていただけませんか?とリクエストに
聞いてないよ?という表情の駒田さん。
演技だったのか本当に知らなかったのかは分からないけど
リクエストに応えて歌う。


しかしここでトラブル発生。
「流れる年月」から歌い始めた駒田さんだったが
BGMは「風が吹き付けて」から始まっていたため、
BGMだけがクライマックスを迎えてしまう。
これにはたまらずストップをかける駒田さん。


「32小説前ぐらいから」とやり直し。
BGMが流れ出すも、中途半端な場所から始まったため
駒田さんが歌い出せず、しばらくBGMだけが流れる。
キャスト陣、苦笑。


客席にいた監督から「頭から行くよ!」と指示があり
結局、最初から歌うことに。


●11月4日(日)17:00公演
スペシャルカーテンコールはなかったが
千秋楽ということで「サ・ビ・タでジャン!」の賞品(韓国海苔)が9個と大盤振る舞い。
さらに雨や雷の担当者だけで観客全員に参加権利が与えられた。


ジャンケンのパターンも変えてきたので、完全に運のみの勝負。
一回で9人ピッタリ決まるはずもなく
計5回ぐらい「サ・ビ・タでジャン!」が行われた。


本当の最終公演ということもあって
佐々木さん、戸松さん共に、最後の挨拶にこれまでの想いがぶつけられていた。
最後は再び「愛(サラン)」を全員で歌って〆。

■所感

まさかここまでハマるとは。
見る前は多くても2、3回見れば十分だろうと思ってたけど
結局、可能な限り行けるだけ行ってしまった。
それは生の舞台であること、会場が青山円形劇場であったこと、
そして何より「サ・ビ・タ」が素晴らしい作品だったからこそ。
上演期間中は、頭の中で劇中曲が流れて仕方がなかった。


駒田さんは発声量が圧倒的だわ、声の伸びが凄まじいわ、
アドリブも上手いわ、ハプニングにも柔軟に対応するわで
完全に無双状態。


佐々木さんは見た目がカッコいいだけじゃなく、良い声すぎる!
ダンスにもキレがあって、戸松さんに目を向けたいところでも
ついつい魅入られてしまった。
「こんな寂しい誕生日があるか!」と怒りをぶつけるシーンは「サ・ビ・タ」で最も心揺さぶられた。


そして戸松さんは、その全力な体当たりっぷりが毎回見てて飽きなかった。
今をときめく人気声優がその顔はないでしょ!?とちょっぴり心配にもなるけど
それが今回プラスになっていたことは、観た人の共通認識だと思う。
今回は経験不足を「ユ・ミリ」というキャラクターに助けられていたと思うので
この公演を次にいかして、またいつか舞台で見られれば、と。


あとは個人的なことだけど
カーテンコールでステージに上がらせてもらったことも忘れられない思い出。
最初は丁度誕生日が重なってたので、戸松さんに祝えてもらえたら、みたいな軽い気持ちだったけど
次第に結構真面目な内容も思い浮かんできて…。
結局、戸松さんを凝視する暇なんてなかったよ!
もらった写真は部屋に飾ってます。


そんなこんなでいろいろな思い出が詰まった「サ・ビ・タ」。
また再演されることがあったら
例え戸松さんが出ていなくても、見に行きます。
でも願わくば、また駒田さん、佐々木さん、戸松さんで再演して欲しい。


スタッフ・キャストの皆さん、お疲れ様でした!
そしてありがとうございました!