入院日記2020・その3

入院日記の第3弾。
入院生活も1ヶ月を過ぎ、相当慣れが出てきた。
あまり入院生活とは関係ない、看護師さんとの雑談が多くなっていく…?

入院42日目(4月5日(日))

外出を終え、昼過ぎに病院へ戻ってきた。
程なくして、患部の治療をしてもらう。

何となく病院内が静か。
このご時世なので、不要不急の手術を避ける人が多いらしい。


夕方、主治医の先生から手術について、正式に説明を受ける。
患部の掃除と人工真皮とやらの貼り直し、諸々の状態確認など。
今回も全身麻酔らしい。
キツい…。

手術が終われば2~3日で退院して
数週間後に皮膚移植をする流れになる予定だそう。


その後は、自宅から持ってきた
Nintendo Switchで、ひたすらあつ森。

入院43日目(4月6日(月))

手術の前日ということで
麻酔科の問診を受けたり、病室の荷物の整理をしたり。


3日ぶりのリハビリ。
退院後は、通院するタイミングでリハビリすることになる見込みだが
新型コロナの影響で外来が制限されるかもしれない、とのこと。

明日は手術当日なので当然リハビリもなし、
しかし明後日は、病室でやるらしい。
やるのか…。


日勤担当の看護師さん(さんまさん)にも、夜勤担当の看護師さんにも
Nintendo Switch…というか、どうぶつの森について触れられた。

特に夜勤担当の看護師さんとは
「土日、日勤だったので(夜)蛾ばっかり捕まえてました」
「フータ来ました?」
「明日、博物館が出来ます、同じですね!」
などと、あつ森トークで盛り上がった。
あつ森、凄い。

入院44日目(4月7日(火))

3回目の手術当日。
朝食も昼食も無いので
シャワーを終えた後は、ひたすらあつ森。
新しい住人のための家具を揃える。


13:00になり、手術室へ。
さすがに3回目となると、これまでより緊張度が低い。

2回目の手術の後、少し吐いてしまったことから
今回は気持ち悪くなりにくい麻酔を使うそうで
おでこに何やらチクチクするシールが貼られる。

その後、麻酔が入って意識消失。

目覚めた時は、前回と違い意識がぼんやりしていて、あまり記憶が無い。
手術室からICUへ移動したのは17:00頃。

テレビを見ることしか出来ないので
緊急事態宣言でザワつくニュースを見たり
「ジンセイQUEST~日村の大冒険~」や「映像研には手を出すな!」のドラマを見たり。

入院45日目(4月8日(水))

8:00頃、尿道カテーテルを抜き、歩けるようになる。
12:00頃の昼食は、スープカレー。
60~70度までしかベッドを起こせない状態では、難易度が高い。
前掛けとして、ビニールを胸のあたりに敷いてもらった。


13:00頃、通常の病室に戻る。
昨日までとは別の病室となり、ベッドが窓側になった。


あつ森をやり始めたところで
リハビリの担当看護師さんが、新人さんを引き連れてやってきてリハビリ。
痛い。

Nintendo Switchを見て
「片手じゃ出来ないですよね」
「これ、片手で出来るんですよ」

ドヤってやった。


医師の先生の話によると
週末には退院か、とのことだが果たして…。

入院46日目(4月9日(木))

リハビリルームでのリハビリが再開。

緊急事態宣言の影響って何かあります?と聞いてみると
昼食中喋らないようにするだとか
チーム毎に食べる場所を分けるなどの対策が行われているらしい。
大変やな…。


自宅から持ってきたノートパソコンをセットアップ。
(電源とLANケーブルを繋ぐだけだけど)
スマホよりはネットサーフィンが楽になった。
どんどん病院生活のQOLが上がっていく。


夜勤担当のさんまさんと雑談。
友達は新型コロナの影響で職を失ってて大変らしい。
旅行関係、スポーツジム、デパート、ブライダルなど…。

一方、外科系は病床確保のため
不要不急の手術を減らしていて、患者数は減っている。
自分の入っている病室も
4人部屋だけど自分だけになってしまった。
静かで嬉しいけども。

入院47日目(4月10日(金))

今日からシャワーが再開。
日高さんに恐る恐る患部のガーゼを外してもらう。

「いや~怖い~」
「そんなこと言われたら、こっちまで怖くなっちゃいますよ!」

楽しい。


シャワーから戻ると、昨日まで自分しか居なかった病室が
他の患者で埋まっていた。
優雅な1人部屋生活は早くも終わった。


リハビリ。
看護師さんが手のマッサージをしている様子を、
新人さんが立ったまま見学している。

「…座ったら?(笑)」
「何かの罰ゲームかなと思いました」

楽しい。


病室の隣の患者さん(大学生くらいの男性)と、看護師さんの会話が聞こえる。

「ここの看護師さん、綺麗な人多いですね」

自分もこれくらいのことを、さらっと言えたら
もう少し違った人生だったのかもしれない。


今日は「FINAL FANTASY VII REMAKE」の発売日。
予約してたのに…。
果たして、いつプレイ出来るのだろうか…。

入院48日目(4月11日(土))

ジャムお姉さん、三度襲来。
ジャム&マーガリンを開けてもらう。

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素晴らしい出来。

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しかしチーズで少し失敗。

「オチがつきましたね」
「オチと受け取ってもらえて良かったです」


3月分の請求書が届く。
2月分の半分ほどの額で収まった。
何とかクレジットカードの限度額は越えなくて済んだ。


緊急事態宣言の影響で
入院患者の外出・外泊も厳しくなった模様。
先週の外泊は、ギリギリのタイミングだったようだ。

入院49日目(4月12日(日))

病院のウェブサイトで
病院内の医師に新型コロナの感染者が出たことを知る。
けど医師が対策をしっかりしていて濃厚接触者はほとんどいなかったようで
特段、病院内に変わった様子は見られなかった。


同郷さんとNintendo Switchについてトーク。
同郷さんは、どうぶつの森同梱版を買ったそう。

「20~30口応募した」

すごっ!こわっ!


新型コロナの影響で
もしかしたら数週間後の手術が後ろ倒しになるかも、とのこと。
ついに自分のところにも新型コロナの影響が…。

入院50日目(4月13日(月))

ジャムの塗り方シリーズ、さんまさんバージョン。

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「隅々まで塗りたい。隅っこまで無いの、嫌じゃないですか?」

わかる。


シャワーもさんまさんにしてもらう。

「髪、伸びました?」
「あまり寝ないです?寝ないと伸びるよ」

そうなの!?


言われたから、というわけじゃないけど
病院内にある理容室で髪を切った。


ネットで傷病手当金の申請方法について調べる。
当初は有給だけで何とかなるかと思ってたのに
ここまで長期化するとは…。

入院51日目(4月14日(火))

治療の際、幹部の一部の血行が良くない、と言われる。
心配だ…。


お隣が退院して、再び病室内が自分1人になった。


来週、皮膚移植をすることになった。
つまり、また退院は延期に…。

入院52日目(4月15日(水))

ローソンにて、お試し引換券祭が開催。

お試し引換券は、入院生活に彩りをくれる欠かせない存在。
毎週火曜日・金曜日になると
「今日は何があるんだろう」とワクワクする。
ありがとう、ローソン。

入院53日目(4月16日(木))

以前、あつ森話で盛り上がったあつ森さんと
あつ森がどこまで進んだか状況確認会。
案内所がリニューアルしました。


病室に大学生が入院してくる。
その大学生が、消灯後も周りを気にせず音を立てていて少しイライラ。
全く音を立てないというのは無理なので
ある程度は仕方ないけど、多少の配慮は欲しい。

イヤフォンをして自衛する。

入院54日目(4月17日(金))

リハビリにて、新人の子とジェンガっぽい対決をする。
勿論、左手のリハビリを兼ねてなので遊びではない。
あー、新人の子とジェンガ対決をするの辛い。辛い。楽しい。


来週火曜日の皮膚移植手術の説明を受ける。
今度は、局所麻酔になるとのこと。
術後、10日間ぐらい移植部を固定する必要があるらしい。
そこまでいけば退院…か?

入院55日目(4月18日(土))

朝食にて、ジャムお姉さん登場。

「マーガリン…じゃねぇや、ジャム、お皿に乗せます?」
「『じゃねぇや』って」
「素が出ちゃった…拾いますね」

逃しません。


昨日見逃した「あざとくて何が悪いの?」が配信されていたので視聴。
便利な世の中だなぁ。
あざとさ、良いと思います。

入院56日目(4月19日(日))

「爪、伸びてきましたね」と言われ
爪を切ってもらった。

それ以外は、特にイベント無し。

入院57日目(4月20日(月))

さんまさんが朝食を運んでくる。
いつもの元気さが見えない。

「眠そうですね」
「限界」

アスパラにマヨネーズをたっぷりかけてもらうも「私、足りないな」

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結構かかってますけど!?


リハビリルームが大分閑散としてきた。
感染拡大防止のため、病室でリハビリしている人が多いらしい。

入院58日目(4月21日(火))

4回目の手術当日。
朝食は8分目まで食べる。


9:30頃、手術室へ移動し、手術開始。
今回は局所麻酔だったけど、眠くなる薬を入れられたので
意識がぼんやりして、あまり覚えていない。
痛みはほぼ無かった。
皮膚移植した部分は動かないよう、ガチガチに固められている。


13:30頃、ベッドで病室に戻ってくる。
その後、遅めの昼食。

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昼食をレンジでチンしたら、味噌汁が爆発したらしく、味噌汁の汁が無くなっていた。


一応手術後で、朝・夕には点滴もあるため
病室で横になりながら、おとなしく過ごす。

入院59日目(4月22日(水))

シャワーは許可が出ていないので
タオルでの身体拭き。
新人さん(目印があるので分かる)が担当してくれるが、妙に手馴れている。
他の病院に勤めていた経験者らしい。
道理で。


スフィア、CDデビュー11周年おめでとうございます。

入院60日目(4月23日(木))

まだシャワーには入れないが
髪だけ洗ってもらう。


移植部の包帯は、来週月曜日にオープンするとのこと。
それまで一切開けない。
一体どうなっているのか、不安…。

入院61日目(4月24日(金))

朝、さんまさんが点滴を止めにくる。
飲み会の話になり

「お酒、飲みたいなぁ。ローソンに売ってないし」
「レッドブルしかない、ウォッカ無しの」

あ、この人、かなり飲む人だ。


シャワーの許可が下りたので、久々にシャワー。
これまでと違い、患部は洗わない。
濡らせないので、シャワーを浴びる前にビニールで覆ってもらってから入る。

入院62日目(4月25日(土))

ゴールデンウィーク、もとい、ステイホーム週間が始まる。
自分には関係ないけど。
看護師さんにゴールデンウィークはあるのかと聞いてみると
カレンダー上、休みにはなっているので
ゴールデンウィーク中に仕事した分は
別の日に休みがもらえるらしい。
ホワイトだ。


最近、日勤の担当が
同じ2年目の看護師さんになることが多い。
日勤の担当は、日毎にリーダーが決められていて
患者のイベントや看護師の経験などを考慮して決めるらしい。
リーダーを担当するのは、5年目以上の看護師。

「まだちょっと先ですね」
「大分先…そこまでいるかな」

ええ!?

入院63日目(4月26日(日))

「黒猫のウィズ」で頑張ってイベントを走る。


コンビニで買ってきた「わかめラー」を食べる。
美味しい。


先生の回診。
明日の夜、皮膚移植した部分の固定を解除するとのこと。
それが終われば、ゴールデンウィーク中に退院か、とも。

入院64日目(4月27日(月))

騒がしかった大学生が退院し、再び1人部屋に。
病室に静寂が訪れた…。
自分の病室だけでなく、全体的に患者数が減っている。


夕方の処置。
皮膚移植した部分は順調だが
元々血行が良くなかった部分は、やはりまだ悪いままの模様。
結構な出血をした。
中々うまく事が進まないな…。

入院65日目(4月28日(火))

日勤の担当が、新人の看護師さんになる。
先日のベテラン新人さんとは違い、本当の新人さん。
かなりぎこちない感じはあるが、一生懸命。
初々しい。

シャワーのお手伝いも、実習ではやったことがあるものの
現場では初めてだったとのこと。
シャワー後のガーゼ交換も
先輩に見られながら(見守られながら)で、大分緊張していた。


夕方、主治医の先生と話す。
出血がしやすい残りの幹部についても、皮膚移植した方が良いかも、と話を受ける。

入院66日目(4月29日(水))

午前中の治療の際、明日の手術が決まる。
明日!?
その後、手術の説明を受ける。


夜勤の担当はあつ森さん。
あつ森の進捗状況を報告していると「見せてください!」

Nintendo Switchであつ森を起動し島を一周することになった。
変な物とか置いてなくて良かったよ…。

入院67日目(4月30日(木))

5回目の手術当日。
今回も局所麻酔なので、食事は可能。
昼食後の13:00頃、手術室へ。

手術は2時間ぐらいの予定だったが、4時間ほどかかった。
前回と同様、眠くなる薬を入れてもらったが
手術の終盤はその薬が切れたのか、意識がハッキリしていた。
特に痛みは無し。

手術後は、移動はトイレまでと制限されていたため
おとなしく病室で過ごす。

入院68日目(5月1日(金))

コンビニへ行くことが許可される。
昨日の手術で、左の鼠径部から皮膚を取ったため
鼠径部が突っ張って歩きにくい。


同郷さんに、ゴールデンウィーク中に連休はあるんですか?と聞いてみたところ
「ゴールデンウィークっていつまでですか?」と返される。
看護師さんにとって、ゴールデンウィークはその程度の存在なのか…。

入院69日目(5月2日(土))

シャワーの許可はまだ下りないため
ベテラン新人さんに髪を洗ってもらう。
洗髪一つ取ってみても、慣れているのが分かる。
お湯で洗い流すときに、耳に水が入らないよう手で覆ってくれたり。
話によると、洗髪自体は授業で習うものの
施設によって設備が違うので、人によって洗髪の仕方に個性が出るらしい。


少し体温が高くなる。
昼は37.1度、夜は37.5度。
これはひょっとして…?

入院70日目(5月3日(日))

朝の体温は、36.1度。
昨日のは一時的なものだったらしい。


日勤の担当は、先日の新人さん。
新人さんは明日から4連休とのこと。
羨ましい。
自分も早く休みたい。本当の意味で。


夜は、寿さんのYouTube生配信を見る。

入院71日目(5月4日(月))

ゴールデンウィークも終盤。
病院内は静かで落ち着いている。


主治医の先生と話す。
順調にいけば、来週明けにも退院か、と。


夜は、プライムビデオで「あやしい彼女」を見る。
翌日知ったけど
5月4日は劇中に少し関わりのあるオードリー・ヘプバーンの誕生日だった。
何たる偶然。

入院72日目(5月5日(火))

日勤は、一昨日とは別の新人さん。新人さんB。
新人さんにしては、話し方が堂々としている。


血圧測定の際「脈を測っていいですか?」
脈拍は、血圧測定の機器に表示されるようだけど
新人さん自己流で、手動でも測っているらしい。

右腕で脈を探し、時計を見ながら1分間測る。
…ちょっとドキドキして、少し脈が速くなったかもしれない。


病室はずっと自分1人の個室状態が続いてる。
緊急事態宣言の期間が延びたことで
まだ不要不急の手術を減らすという方針は続きそう、とのこと。

自分としては、静かで嬉しい。

入院73日目(5月6日(水))

今日の日勤担当は、昨日と同じ新人さんB。

「ゲーム好きなんですか?」
「はい。ゲームやります?」
「あんまり…。昔は少しやってたんですけど…小・中学生の頃、DSとかWiiとか。」

DSとかWiiってそんなに昔だったっけ…。

久々に両親が面会に来て話をする。
いろいろ家にあるものを届けてもらった。
もうすぐ退院の予定だったけど、また延びるかもしれないし…。


ゴールデンウィークは終わるけど
自分の入院生活はいつ終わるのか…。


入院日記・その4に続く。
kerop.hatenablog.jp