入院日記2020・その2

入院日記の第2弾。
少しずつ落ち着いてきた入院生活。
このまま退院まで一直線…?

1日の流れ

ここで普段の一日の流れを書いておこう。


6:00、起床。
部屋に明かりがつく。
その後、看護師さんが来て顔吹き用の暖かいタオルがもらえる。

7:00頃、朝の検温があり、8:00前後に朝食。
朝食中、平日は「スッキリ」を見ながら(NHKのニュースがやってないので)、
土日は適当にチャンネルを回しながら、食べる。


9:00過ぎ、日勤の担当看護師さんが挨拶に来る。

午前中は、医師による診察と
暖かいタオルでの身体拭き&着替え(お風呂やシャワーに入れないので)。
それ以外は、特に予定なし。
掃除の人が来て、部屋を掃除してくれる。


12:00前後に昼食。
昼食中、NHKニュースを見てからの
平日は「ヒルナンデス」を見ながら、
土日は適当にチャンネルを回しながら、食べる。

13:00頃、昼の検温&血圧測定。
昼食が終わるとしばらくは何もなく、自由時間。


17:00頃、夜勤の担当看護師さんが挨拶に来る。
日勤・夜勤の担当看護師さんは日々替わる。

18:00前後に夕食。
夕食中、NHKニュースを見てからの
平日は「首都圏ネットワーク」を見ながら、
土日は適当にチャンネルを回しながら、食べる。

土日は、何を見るか確立してないので
平日の方が落ち着く…。


19:00頃、夜の検温。
20:00前後に、医師の先生方が回診。
そして21:00消灯。

…もちろんすぐ寝られるわけないので
テレビを見たり、プライムビデオを見たり。

大体こんな感じで1日が過ぎていく。

それでは入院日記の続きへ。

入院11日目(3月5日(木))

この日は特に大きなイベントは無し。
午前の治療にて、手術した一部を抜糸。
抜歯って、チクチクするのね。


少しずつ歩く距離を増やしていき
今日は別の階にある、テレビカード販売機まで行った。
夕方には主治医の先生から、別病棟にあるコンビニまで行って良い、と許可が出た。
やった!


夜は、左手の痛みでほとんど眠れなかった。
朝昼夕で痛み止めを飲んでるけど
深夜、痛み止めが切れて起きちゃうんだよね…。
深夜5時に翌日朝分の痛み止めをもらい、何とか落ち着く。

入院12日目(3月6日(金))

朝の治療の際、医師の先生に「昨日、こんなに腫れてました?」と聞かれる。
超音波による検査をしたところ、特に問題は無さそうということだったが
少し不安になった。


その後、看護師さんに身体拭き&着替えをしてもらっている際
机にあったスフィアのマグカップを見て「グッズか何かですか?」と聞かれる。
初めて触れられた。
さすがにスフィアは知らなかった。
看護師さんはバンドをかじっているので、気になったらしい。
バンドと看護師……中々イメージが結び付かない。


さて。
お待ちかねのコンビニタイム。
しかし、病院から借りているパジャマにポケットは無く、
右手しか使えない状況でどうやって買い物に行くか……。

少し考えて、スフィアのトートバッグを肩にかけ
携帯や財布はそこに入れていくことに。

いざ出陣。
左手を抱えながらなので、歩くスピードが遅い。
例えるなら、左手でボーリングの玉を腹部で抱えながら歩いてる感じ。
重い。

コンビニでの買い物は無事終了。
ついでにドラクエウォークも少し進められた。
大したことない距離だが、疲れた…。


夜の回診の際、次回の手術が2週間後の木曜日になることが決まった。
また全身麻酔を使うけど、今度は2~3時間の手術になるとのこと。
もう一度、全身麻酔の恐怖と戦うのか…。

入院13日目(3月7日(土))

スマホのデータ利用量が膨大になっていたので、何か策はないかと調べる。
すると、我がXperia 1は有線LANによる接続をサポートしているではないか。

病院には、Wi-Fiは提供されてないが、有線LANでのネット接続は可能。
これは試してみるしか!

看護師さんに聞いたところ、頻度が高くなければ
病院へ直接アマゾることが出来るらしい。
早速、ポチる。
明日の午前中に届くらしい。
便利な世の中だ。


今日もコンビニへ買い出し、久々のからあげクンを買う。
旨い。
ご飯のお供として「ごはんですよ」も購入。
早速、夕飯に投入してところ
これはご飯がススム。


それ以外の時間は、左手の痛みに悩まされながら
横になってグッタリしていた。

入院14日目(3月8日(日))

この日の日勤担当の看護師さんは
声も雰囲気も、日高里菜さんに似ていて驚いた。

そんな日高さんに、シャンプーをしてもらうことに。
約一週間振りだ。

昼食後、シャワー室まで移動し、洗面台に頭を出して洗ってもらう。
心まで洗われるようだ…。
サッパリ。


サッパリついでに、伸びまくっていた髭を約2週間振りに剃る。
シェーバーしかなかったので、中々剃れず
30分くらいかかってしまった。
でもサッパリ。


昨日頼んだAmazonの荷物が早速届いたので、有線LANでの接続をチャレンジ。
無事、接続完了。
接続中は充電出来なかったり有線のイヤフォンが使えないのが不便だが(何故イヤフォンジャックを潰した…)
大きいデータを落とす時は、有線LANを使ってデータ量を節約していこう。


夜はいつも通り寝ては起きての繰り返し。
眠りが浅いのか、夢をよく見る…。

入院15日目(3月9日(月))

朝方、採血があった。
血を取りやすい血管だと褒められる(?)。
看護師一年生向きだとも。

看護師一年生には、なるべく患者さんの前で失敗させたくないので
まずは先輩看護師が練習台になってから、一般の患者さんに、という流れになるんだとか。
さらに、失敗しても怒らなそうな患者さんも選ぶそうで
そういう意味でも適任だ、と。
いやー、ボクもガツンと言う時は言いますよ!


日中は友人からもらった「ちょっと今から仕事をやめてくる」を読み
夜は、プライムビデオでその実写映画を見ながら寝落ちした。

入院16日目(3月10日(火))

この日は、尿検査とレントゲン撮影があった。
一瞬で終わる。


夕方、久々に両親と面会。
頼んだ荷物をあれこれもらう。
面会は原則禁止だが、マスクなど諸々の対策をした上で
物の受け渡しなど短時間であれば、融通してくれるようだ。

入院17日目(3月11日(水))

午前の診察にて。
患部の通気が悪く、じゅくじゅく(良い言葉が思い付かない)になっていたため
少し患部の向きを変えて、1時間ほど通気させる。


午後は、来週の手術に向けて麻酔科を受診。
来週の手術は前回同様、全身麻酔を使うものの
今回は2~3時間の手術のため、前回ほど辛くはないとのこと。
全身麻酔に伴う喉へのダメージは、呼吸器を入れている時間に比例するそうで
前回は50時間近く入れていたんだとか。
そんなに入れてたのか…。


午後、2月分の診療に対する請求書が届く。
……おおう、フリーザの戦闘力を超えとる…。


ドラクエウォークで、新型コロナの影響から
メガモンスター討伐への参加可能範囲が広がり
病室からメガモンスターが狩れるようになる。
捗るなぁ。
強敵モンスターは全然戦えないけども…。


夕食後、主治医の先生方が「シャワーを浴びても良いのでは」と話していた。
この状態で、シャワーが浴びられるの!?
中々のグロさですけど!?

入院18日目(3月12日(木))

午前中、診察の際、リハビリも兼ねて
自分で左肘を上げてみる。
……プルプルする。
2週間以上固定していたためか、なかなか力が入らない。


看護師さんにシャワーの予定が入っているか聞いてみたところ
明日、診察前シャワーの予定となっていた。
やっぱりシャワーするのか…。
嬉しいような怖いような…。

入院19日目(3月13日(金))

朝食後、2月分の医療費の支払いへ。
自動精算機で楽々終了。


10:30からは、いよいよシャワー。
看護師さんに付き添ってもらい、シャワー室へ。

患部だけを泡石鹸で軽く洗ってもらい
その後は一人で普段通り。
といっても、片手しか使えないのでかなり辛い。
身体を拭いてもらったり着替えたりした後
そのまま診察となり、処置してもらった。


夕食後、両親と共に
主治医の先生から来週の手術の説明を受ける。
いよいよ左手と鼠径部が切り離される。
手術後は3~4日で退院出来るらしい。

手術後のことを考えて、少し不安になったが
一旦、気を紛らわせる。

入院20日目(3月14日(土))

昨日のシャワーは結構疲れたので
自分としては2日置きぐらいで良いかなと思っていたが
どうやら患部を清潔にするため、毎日診察前シャワーが必要とのこと。
なんてこった…。

この日は、男性の看護師さんが付き添い。
安心なような残念なような…。


シャワー後の診察中、
最初は若い先生だけだったが、途中でベテラン風の先生が加わって
「一人じゃ難しいから声をかけた方が良いよ」とアドバイスしたり
「見ておいた方が良いよ」と別の人に声をかけたり。
面倒見の良い先生だ…。


午後。
じっとしていると患部の痛みが気になるので
何かで気を紛らわしたい…と探したところ
2DXモバイルなるものを発見。
p.eagate.573.jp
大昔に右手だけの片手プレイをやってたし、これは良いかも!
早速インストールしプレイ。

………スマホじゃ無理だ!
タッチする範囲が狭すぎて、どこ押してるか分からない…。
でも良い気晴らしになった。


ふと外を見ると雪が降っていた。


夕飯の際、ローソンで調達してきたカップのワンタン麺を作る。
デイルームに熱湯の出る蛇口があったので、そこでお湯を入れる。

…が、お湯の勢いが強すぎて、右手に跳ね返ってきた。
あっつ!!!

幸い火傷には至らなかった。
病院で傷を増やしてどうすんねん…。

入院21日目(3月15日(日))

朝食後、すぐにシャワー。
この日も昨日とは別の男性の看護師さんだったが、ほぼ全てやってくれた。
自分、ほぼ座ってるだけ。
看護師さんごとにスタイルがあるんだなぁ。


夕方頃、主治医の先生が病室へ来た。
血流の流れを制限するため、1時間毎に5分程度、
左手と鼠径部の繋ぎ目を鉗子で締め付けて欲しい、とのこと。

自分でやるのか!
意外と痛みは無かったが
見た目のグロさと「ここまでやっていいのか」と不安に…。

入院22日目(3月16日(月))

日課のシャワー。
今日は女性の看護師さんだった。
髪や背中、右手、患部など、1人(右手だけ)では洗いにくいところを洗ってくれる。


処置をした後は、
昨日教えられた鉗子を使った締め付けを定期的にやりながら
ベッド上で過ごす。

2回目の手術まで、あと3日。

入院23日目(3月17日(火))

今日も今日とて日課のシャワー。
今日も女性の看護師さんだったが
誰に対してもフランクで明るいコミュ強な人だった。
よく喋るので、ここではさんまさんと呼ぶことにする。

シャワー中も
「あ、頭洗い忘れちゃった」
「大丈夫です、ボク普段身体から洗う方なんで…」
「そうなんだ、私も!」
など、よく喋る。

他にも、女性の髪を洗うのは大変(主に乾かすのが)だとか
患部を見て、そのグロさに倒れる人もいる(男性が多い)とか
いろいろ話が出来て、楽しい時間だった。

入院24日目(3月18日(水))

今日も朝から(略)
看護師さんに、患部や髪、背中を洗ってもらう。
明日は手術日だが、シャワーはあるらしい。
あるのか…。


日中、看護師さんから明日のスケジュールについて説明を受ける。
手術後はまたICUに泊まるらしい。
前回ほどの辛さで無ければ良いが…。

入院25日目(3月19日(木))

2回目の手術当日。
手術まで一切の飲食はNG。


シャワーの時間になり
さんまさんがやってきて開口一番「今日も仕事(シャワー)ありましたね」
諸々雑談しながらシャワー。


シャワーを終え、手術着に着替える。
その後の治療で、医師の先生に点滴の針を入れてもらったのだが
さんまさんは針を保護するシールを見て
「しわしわじゃーん……貼り直そ」とお気に召さない様子。
貼り直すことになった。そういうこともあるのか…。

「毛が多いとはがれやすいんですよ…剃る?やだ?」
「剥がすとき痛いよりは剃った方が…」

剃刀で毛を剃って、貼り直してもらった。


荷物整理後…。

「爪の長さはこのままで良いですかね?」
「ダメだ、怒られる」

3週間近く切ってなかったので伸びまくっていた。
爪切りを用意してたので切ってもらう
何から何までやってもらって…親子か。


一通りの準備を終えた後は、手術までひたすら待ち。
何かを考える余裕もないので
ネットサーフィンしたり2DXモバイルをしたりして
無心に過ごす。

そして13:30頃、3週間前と同じような流れで手術室へ移動。
手術室では「Sign」のインストが流れていた。
もちろんスフィアではなく、ミスチルの。

手術台に横になると、身体にペタペタと機器が貼りつけられていく。
酸素マスクがつけられると、次第に朦朧としていき意識がなくなった。


目覚めると、何やら周りから声がかけられている。
が、呼吸をしようとしたら、数秒呼吸が出来なくてパニクった。
酸素マスクがつけられると、何とか呼吸が出来るようになって落ち着いた。
時刻は17:30頃。
前回に比べると意識はハッキリしていて、だるさは無い。
喉の不快感も無し。
そして左手が鼠径部から解放されたので、左手・左腕の窮屈さも無くなった。


すぐにベッドごとICUへ移動。
酸素マスクは2時間後には外せるらしい。

テレビをつけてもらう。
左手を安静にしておく以外は、ベッド上で身体を動かせるので
やはり前回に比べると楽。
テレビを見ることしか出来ないけど、ちょくちょく眠ることが出来た。

入院26日目(3月20日(金))

8:00過ぎ頃、朝食。
普通の朝食だった。

朝食後、早速歩行訓練。
看護師さんと一緒にトイレまで歩く。
特に問題なさそう。


身体拭き&着替え。
尿道カテーテルも早々と抜いてもらう。
やはりちょっと痛い。

13:00頃、通常の病室へ戻るため
看護師さんと歩いて移動。
着いた先は、手術前と同じ部屋だった。
スマホが返却され、あれこれとチェック&連絡。


テレビや「恋はつづくよどこまでも」を見ながら、のんびり過ごす。

入院27日目(3月21日(土))

再び通常の病室での日常が始まった。
左腕が自由になったけど、ずっと動かしてなかったからか
肩も肘も重く、動かすのは大変。
左手は包帯に覆われていて一切使えず、ズキズキ痛む。
なので、生活における制約は手術前とそんなに変わっていない。

シャワーの許可はまだ下りていないため、
再び身体拭き生活に。


日中、主治医の先生に診てもらったところ
昨日より患部の血行が良くないのが気になる…ということで
血行を良くする点滴を1日2回入れることになった。

退院については、明々後日以降であればOKとのこと。
この状態で退院しても、かなり日常生活は辛いが…。


夕方から、その血行を良くする点滴とやらが始まる。
………痛い…痛ェ!

左手・左腕ではなく、点滴を入れてる右腕の血管が痛い。
じっとしてても痛いが、動かすとさらに痛い。
しかもこの点滴、終わるまで2時間半かかるんだとか…。
思わぬところに強敵が待ち構えていた。

最早、身体を動かすのは苦痛なので
じっと横になって映像を見て、点滴が終わるのを待つ。
「ダイの大冒険(1991)」を見始めた。

19:00頃、やっとその点滴は終わった…と思ったら
初日のみの特殊スケジュールということで
23:00頃から2回目の点滴開始。
地獄だった。

入院28日目(3月22日(日))

6時から抗生剤の点滴、7時から血管を広げる点滴、と点滴尽くし。
日中は、久々に洗髪してもらった。

左腕のストレッチをする。
肩・肘は動くようになってきた。


夕方、主治医の先生に退院日について相談。
自分としては、自宅で日々の手当てをするのも心配だし、
別に早く退院したいわけでもない、と伝え
1週間ほど様子を見ることになった。
心配性なもんで…。

入院29日目(3月23日(月))

朝の点滴前に日高さんが採血。
日高さんは「血管、どっちにしようかな…」と迷ってる様子。
針を刺すが、中々血が取れず痛みも続いたため中止。
点滴の合間か、処置の時に再チャレンジすることに。
「朝だと血が出にくいとか、あるんですかね?」とフォローする優しいボク。

1時間ほどして、別の看護師さんが採血に来た。
が、やはり血は取れず、治療の時に医師の先生にお願いすることになった。
前に血を取りやすいと言われたけど
取りやすいのか取りにくいのか、どっちなんだろう…。


その後、採血を含めて処置が終わり、病室で一息。
ふと服を見ると血が。
治療の時に付いたのかな?といろいろ確認してみると
治療してもらったばかりの左手から血がガーゼを貫通し包帯まで侵食していた。

ぎゃー!
さすがにすぐさまナースコール。
もう一度、治療してもらった。
焦るわ…。


「恋はつづくよどこまでも」をParavi配信分を含めて見終えた。
良い。

入院30日目(3月24日(火))

治療を受けている際、ナースステーションから
退職?離任?の挨拶が聞こえる。
年度末だなぁ…。


毎日の血管を広げる点滴は日増しに痛くなっていき
ついには普段の血圧測定でも、血管の痛みが生じるようになった。
ということで、点滴の針を差し替えることに。
差し替えた後は、多少痛みが和らいだ。
そういうもんなのか…。


話題になっていた「テセウスの舟」を見始めた。

入院31日目(3月25日(水))

今日からシャワーが再開。
左手以外を洗い終えた後、看護師さんの立ち会いの下、自分で左手を洗う。
かなり見た目が悪い(ゾンビみたい)ので、恐る恐る…といった感じ。

シャワー後の治療はこれまで通り先生が行う。
自宅でこれをやるとなると
1人で洗うのはともかく、その後の軟膏を塗ったり包帯を巻いたりが大変だ…。


といった感想を主治医の先生に伝えた。
明後日、主治医の先生に患部を詳しく診てもらうことになった。

入院32日目(3月26日(木))

朝食。
片手では袋などを開けることが出来ないので
いつも看護師さんに開けてもらっている。

この日も看護師さんにパンやジャム、マーガリンを開けてもらう。
しかしジャムは開け方を失敗して、中々出ず。
一方マーガリンは勢いよく飛び出してしまい、偏ってしまう。
f:id:kero_p:20200526070942j:plain

なんかほっこりした。


シャワーは昨日同様、左手を洗うときに看護師さんに立ち会ってもらう。
まだまだ不安。


血管を広げる点滴と戦う毎日。
看護師さんによると、痛いと言う人が多いらしい。
でも明日で終わりだ…。

入院33日目(3月27日(金))

今日のシャワーは
看護師さんの立ち会いがない状態で、1人で患部の洗浄にチャレンジ。
先に患部以外を洗い、いよいよ患部へ。
ガーゼを外していると…血がツーっと出てきて、ポタポタとたれていく。
みるみる赤く染まるガーゼ。
これはアカンと思い、ナースコール。
新しいガーゼを持ってきてもらい、止血。
そのまま着替えて、治療へ。
特に大事では無かったけど、パニックになるわ…。


昼の検温の血圧測定の際、また血管に痛みが走る。
この痛みも今日まで…

「あれ、点滴が明後日までになってる」
「えっ!?」

絶望。
それならば、と点滴の針の差し替えをお願いする。


看護師さんに点滴の針を抜いてもらっていると
「○○市出身なんですか?」と質問される。
なんだなんだ?
「私もなんですよ。△△高って分かります?」
市内トップの公立校だった。
さすがや…。

夕方、再び点滴の針を入れられ、点滴開始。


19:00頃、主治医の先生方がやってきて診てもらう。
自分で患部の処置が出来ないと退院は出来ないとのことで
まだ生傷が多く出血もあるため、もう1週間様子を見ることになった。
その方が助かる…。
不測の事態が起こった時に、自分でどうこう出来る自信はない…。

入院34日目(3月28日(土))

この日のシャワーは何事もなく終了。
今日も主治医の先生と、今後の見通しについて話す。
患部に皮膚移植をしたいが、もう少し患部の状態が良くなるのを待つ必要があるとのこと。
順調にいけば1週間後に退院するものの、
またその1週間後ぐらいに入院・手術といったスケジュールになりそう、と。

それならいっそずっと入院したままでも、と思ったが
一旦家に帰りたい気持ちもある。
難しい。


折角入院してるなら、ということで
来週から左手のリハビリをすることになった。

入院35日目(3月29日(日))

朝起きると、患部の包帯が血で滲んでいた。
看護師さんに言われるまで、全然気付かなかった…。

ということで、念のため今日のシャワーは中止になり、そのまま治療へ。
特に何も問題は無かった。


夜勤の担当はさんまさん。

「ハーイ、今日は夜です」

テンション高い。

最後となる血液を広げる点滴を受けていると

「血管広げるから痛いんだよね…本当に痛かったらスピード落とすんで…もう落とす?」
「…いや、このままで」
「よし、がんばろ」

親子の会話か。

こうして、ようやく血管を広げる点滴が終了した。
長かった…。

入院36日目(3月30日(月))

朝、点滴の針が抜かれ身軽になった。
別に重いわけじゃないけど、針が入ったままだと気にはなる。


2日振りのシャワー。
看護師さんに見守られながら、患部のガーゼ&包帯を外す。
特に出血なし。


同じ市出身だった同郷さんに質問してみる。

「この時期、申請して外出する人っていますかね?」
「いやぁ…。外出したいですか?」
「自宅に帰りたいな、と…。○○市に」
「自家用車で迎えに来るとかならまだ…」

やはり新型コロナの影響で自粛が叫ばれる中、外出する人はいないか…。


日中、リハビリ担当の人が病室にやってきて
患部の状況確認&説明。
明日からリハビリが始まることになった。


夜の回診にて。
今週金曜日に、日々の処置の仕方を伝授して退院。
1週間後、再入院の流れになると説明があったが
いろいろ入退院の手続きや荷物整理が面倒なので
可能ならこのまま入院出来ないかと相談。
その分、一時的に外出・外泊させてもらえれば、と。

要検討となった。

入院37日目(3月31日(火))

今日もシャワーにて、看護師さんに見守られながら患部を洗っていると
血がピューッと放物線を描いて飛び出てきた。
すぐさまガーゼで止血してもらう。
漫画とかでよく見る表現だけど、初めて生で見た…。

そんな驚き、恐怖に震える中、
ガーゼで止血している看護師さんに一言。

「小指、立っちゃうんですね(笑)」
「そうなんですよ、小指だけ別の動きしてて」

意外と余裕があるのかもしれない。
血はすぐに止まった。


リハビリのため、リハビリルームへ向かう。
手の指の一本一本をマッサージしたり、曲げたり。
しばらく動かしてなかったので
手術で何もしてない指を曲げるのも辛い。

が、リハビリの担当看護師さんは容赦なく、指を曲げてくる。
ある意味、手術より大変かもしれない…。

これから平日は毎日リハビリだそうだ。


夜、主治医の先生から、来週木曜日の手術を考えている、と言われる。
思ったより早くない!?

入院38日目(4月1日(水))

この日のシャワーは特に何事もなく終了。
日課の治療、リハビリをこなす。


今まで病院からパジャマをレンタルしてたけど
症状や出血も落ち着いてきたので、自分で用意したパジャマを着始めた。
レンタルは1日数百円かかっちゃうので。節約節約。


病院内をうろうろしていると
新入職員っぽい人がちらほら…。
もうそんな季節か…全然実感がない。


主治医の先生に明後日、患部を診てもらうことになった。
ついでに、改めて自宅への一時帰宅をお願いしてみると、許可が出た。
久々に帰れる…。

入院39日目(4月2日(木))

看護師さんから外出許可願の書類をもらう。
自分としては、日帰りでも一泊でもどちらでも良かったが
病院的には一泊の方が都合が良さそうだったので、一泊を選択。


シャワーはこの日も何事もなく……というわけにはいかなかった。
患部を洗っている際、
シャワーを弱めようとして間違って強くしてしまう、という
アクセルとブレーキの踏み間違えのようなミスをしてしまう。
結果、血がビューッと吹き出した。
一昨日よりも太く、数分ガーゼで押さえても
ガーゼを外すとまた飛び出てくる。
止まらない。

すぐさま着替えて治療へ。
縫ってもらって止血した。
怖すぎる…。
看護師さんと一緒じゃなかったら危なかったかもしれない。


その後は、いつも通りの日常。
リハビリに行くと、新人さんの見学があった。
本来であれば、新人は数日間の研修があるはずだったが
新型コロナの影響で規模が縮小されたらしい。


日中、病室に小学校低学年くらいの少年が入院してきた。
その少年が夕食後、ナースコール。

「話す人がいなくて寂しい」

そういうナースコールもあるのか、とハッとさせられた。
自分の気持ちを素直に相手に伝えるって大事やな、と(勝手に)教えてもらった。
ありがとう、少年。


夜勤はさんまさん。
周りの患者さんと雑談しまくっている。
そのコミュ力に感心するばかり。
自分もちょいと雑談。
時代はどうぶつの森と鬼滅の刃か…。

入院40日目(4月3日(金))

この日のシャワーは平和に終了。
処置の際、いくつか抜糸をしてもらう。
良くなっている部分もあるようだ。


夕方、主治医の先生による診察。
その結果、来週火曜日に患部を綺麗する(かなりざっくり表現)手術をすることになった。
は、はやっ!

そんな驚き、恐怖に震える中、夕食を届けにきた看護師さんに一言。

「ピカタって何ですかね?」
「卵の…なんだろ」

意外と余裕あるのかもしれない。
いや、そうでもしないと平静を保ってらんないんすよ。
多分。

入院41日目(4月4日(土))

以前、ジャム&マーガリンの開封に失敗したジャムお姉さんに
再びジャム&マーガリンを開けてもらう。

f:id:kero_p:20200519172442j:plain

今度は成功。
…成功?


シャワーは無事終了。
シャワー中、話をしてたら、看護師さんが3年目であることが判明。
年次以上にしっかりしていらっしゃる…。


さて、この日はいよいよ外出の日!
世間は外出自粛の真っ只中だけど。
自宅に帰るだけなので許して…。

治療の後、両親の車で帰宅。
久々の外の空気だ!
外出自粛の中だったけど、予想より人が外に出ている印象。
まぁ、自分もなんだけども…。


帰宅後は、左手は使えない以外は入院前の日常とそんなに変わらない生活スタイル。
Nintendo Switchを引っ張り出し、どうぶつの森を購入&ダウンロード。

左手が使えないということで、事前にこんなアイテムを買ってた。
上手く使えなくても仕方ないかな、と冒険する気持ちで買ってみたけど
リアルタイムの操作を求められるアクション系で無ければ、何とかなりそう。

そんな感じで、自宅に帰ったからといって
特別、何かするわけじゃなく、日常を過ごした。

明日からはまた入院生活が始まる…。


入院日記・その3に続く。
kerop.hatenablog.jp