高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」



行ってきた。
以下、イベントの様子をレポート…というか、ただの感想です。

■イベント概要

イベント概要は以下の通り。

■公演名
LAWSON presents 高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」


■日時
2016年11月13日(日)開場:17:30/開演:18:30


■場所
Bunkamuraオーチャードホール


■出演
高垣彩陽

高垣さんのソロコンサートは、
他の声優アーティストにはあまりないクラシカルな要素があるが
今回、そのクラシカルな要素に特化した単発コンサートを開催!

■セットリスト

開演:18:32/終演:21:07


●第1部
M1. The Sound of Music
M2. Lascia Ch'Io Pianga
M3. On My Own
M4. TRUE COLORS
M5. 埴生の宿
M6. Amazing Grace
M7. Quel Guardo Il Cavaliere


休憩(20分)


●第2部
M8. 君がいる場所
M9. Bright
M10. A Whole New World(東山光明さんとのデュエット、映画「アラジン」主題歌)
M11. とびら開けて(東山光明さんとのデュエット、映画「アナと雪の女王」挿入歌)
M12. Defying Gravity
M13. 夢のとなり
M14. My Heart Will Go On
M15. 縁


EN1. LIFE(TVアニメ「CANAAN」キャラクターソング)
EN2. Time To Say Goodbye(東山光明さんとのデュエット)
EN3. You Raise Me Up

■第1部

開演時刻を少し過ぎたあたりで、ステージの幕が上がる。
ステージ上にはオーケストラの面々が。
下手側には、ピアノ・後藤望友さん。
そしてコンサートマスターである地行美穂さんとヴァイオリン・ヴィオラの方々が計10名。
上手側には、パーカッション1名、チェロ3名、コントラバス2名…多分。
まだ演奏は始まっていないのに、この人数を見ただけで「おお…」となる。


オーケストラの間、ステージ中央の奥から高垣さんが登場。
衣装はピンクのドレス。
参考:10thシングル♪|高垣彩陽オフィシャルブログ「あやひごろ」Powered by Ameba

M1. The Sound of Music
M2. Lascia Ch'Io Pianga

観客は座ったままで、ペンライト・サイリウムを振っている人は(恐らく)いなかった。
ただ聴き入るのみ。


MC1。


高「皆さん、こんばんは。『LAWSON presents 高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」』へお越し頂き、ありがとうございます。」


3rdカバーミニアルバム「melodia 3」の発売記念で開催される今日の公演。
「なんとここ、オーチャードホールでコンサートをすることになりまして。と言うか、やらせて頂いています!」と、
高垣さんはこの会場で開催している現在の状況に興奮している様子。
今日の公演は「クラシカルコンサート」ということで
今までにはない、このメンバーだからこそ出来る音楽をお届けします、と意気込みを語る。
今回は第1部・第2部と分かれた形になっているが
「第1部はしっとりした曲をお届けして頂きたいと思います」とのこと。

M3. On My Own
M4. TRUE COLORS

MC2では「melodia」シリーズについて説明。
高垣さんはデビューの時から、シングルをリリースする際の1曲に必ずカバー曲を入れており
そのカバー曲を集めたものが「melodia」。
カバー曲の選曲については、高垣さんから提案された曲を大人の人達と話して決めたり
ある時は「『いや、絶対コレです!!』とゴリ押ししたり」
「高垣、これはどう?」と提案されたりと、様々な形で決定しているとのこと。
「melodia」には「新たな曲との出会いのきっかけになれば」と想いながら
毎回リリースさせて頂いているそう。

M5. 埴生の宿
M6. Amazing Grace

MC3。早いもので第1部も最後の曲。
その締めくくりの曲を何にするかというところで…


高「リリースした曲の中で一度も歌ったことがない曲があるんです。」


これは…ついに来たか…!!
1枚目の「melodia」に新曲として収録された「Quel Guardo Il Cavaliere」。
この曲は、高垣さんが大学の試験の時、大学の先生(コンドウさん)から
「この曲良いんじゃないの?」と渡され
実際に大学の最後の試験で歌った曲だそう。
そんな思い出の詰まった曲ということで「melodia」に収録したものの
中々歌うのは難しく、これまで披露する機会は無かった曲が
ついに約5年の歳月を経て、人前へ…。


ピアノの後藤さんがマエストロとして、高垣さんの少し後方に立つ。

M7. Quel Guardo Il Cavaliere

歌っている最中、後藤さんは頻繁に高垣さんの様子を見ながら指揮していたのに対し
高垣さんは一切、後ろを振り向かず、曲に入り込んで歌っていた。
その姿に、高垣さんとオーケストラの方々との信頼関係が見えたような気がした。


高「ありがとうございました。まだ2部でお会いしましょう。」


19:13、20分の休憩へ。

■第2部

第2部、開演。
高垣さんは白いドレスへ衣装チェンジ。
参考:LAWSON presents 高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」公演終了後(SPS有料会員限定)

M8. 君がいる場所
M9. Bright

第1部では「melodia」シリーズの曲から選曲されていたが
第2部は「ソロの曲をオーケストラバージョンでお届けしました。この後もいろいろな曲をお届けしていきたいと思います。」とのこと。


さて、今回の公演は、高垣さんのいろいろな夢が叶う公演となっているが
その夢の一つが…ゲスト。
ということで…ここでゲストのMITSUAKI(東山光明)さんが登場!


東「素晴らしい光景ですね。僕も夢のようです。」


高垣さんと東山さんは、2013年のミュージカル「ZANNA ザナ 〜a musical fairy tale〜」で初共演。


東「そこで彩陽さんと出会いまして……『彩陽さん』でいいんですか?…『彩陽』って呼ぶと『うおっ』と…」


繊細なオタクへの配慮、痛み入ります。
それはともかく、高垣さんと東山さんはその後も朗読劇「私の頭の中の消しゴム」や
来年の「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」でも共演するなど、縁が続いている。
「ZANNA」のキャスト陣は仲が良く、未だにLINEのグループトークで話したりしているらしい。
大体、高垣さんが先陣を切るんだとか。


高垣さんは「いつか縁がある人とデュエットがしたい」とずっと思い続けていて
今回、東山さんに声をかけたそう。
久々に電話をかけて早々に「ミッツ、オーチャードホール立たない?」と…。


さて、デュエットで何を歌うのか、というところ。
高垣さんが歌ったことがないという、ディズニーの楽曲を歌うことに。


東「歌ったこと、ありそうなのに」
高「いろいろ(権利が)厳しいのかな、と(笑)」

M10. A Whole New World(映画「アラジン」主題歌)

「ZANNA」の中では、デュエットは無かったため、
高垣さんと東山さんがデュエットをするのは今回が初めてだったそう。


東「そういう意味でも、彩陽と歌えたのは良い思い出になりました」


先程書いた通り、二人は来年の「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」でも共演するが
高垣さんがオファーした時は、その事は知らなかったそうで
キャストが発表される数日前に知って「マジで!?」となったそうな。
「ZANNA」の時は、お互い17歳の役を演じたが「今度は8歳でございます(笑)」


そんな二人のデュエットはもう一曲続く。
次の曲は「ミュージカルらしい曲」ということで…

M11. とびら開けて(映画「アナと雪の女王」挿入歌)

曲と最初と最後に、台詞があるが
最後の台詞を東山さんは「おかしなこと言ってもいい?僕と共演してくれ!」とアレンジ。
(元の歌詞は「僕と結婚してくれ」)


曲が終わると、高垣さんは「MITSUAKIくん、今回は私の夢を叶えてくれて、ありがとう!」と送り出し、東山さんは退場。
再びステージ上は高垣さん一人となる。
次の曲もミュージカルナンバーで「久々にこの曲を歌いたいと思います。」

M12. Defying Gravity
M13. 夢のとなり
M14. My Heart Will Go On

3曲続けて歌った後のMC7。


高「早いもので、最後の曲になります。」


いつもなら、観客の大半が「えーーー!?」と叫ぶところではあるが
今回はほとんど聞こえず、みんなどうリアクションしたら良いか戸惑っているかのような空気がちょっと面白かった。
自分もどうしたら良いか分からなかった。


締めの挨拶。
今回、オーチャードホールで公演をする、ということは
「melodia 3」を作っている時に聞かされたそう。
オーチャードホールで公演をするという夢は叶えられない夢だと思っていたので、驚いたそうだ。
そんな公演を締めくくるのに何がいいかな、と考えたところ
「どうしてもこの曲のオーケストラバージョンを聴きたいなと思い、決めました」
その曲は2ndアルバム「individual」で、高垣さんが作詞・作曲をした曲。

M15. 縁

■アンコール

観客からの鳴り止まない拍手に応え、高垣さんが再登場。
高垣さんの呼び込みで、ピアノを担当した後藤さんが登場。
今回、全てのオーケストラアレンジも担当したらしい。
ちなみに、高垣さんとは同い年。
ただ、後藤さんは、まだ30歳。


高「もう、すぐだからね?(笑)」


30を超えると、早いよね…(遠い目)


そんな高垣さんと後藤さんで一曲歌う、とのこと。
ここで高垣さんは日頃、自身が声優として活動していることを話し始め
その中にキャラクターソングというものがあることを話す。
そのキャラクターソングの中から一曲。

EN1. LIFE(TVアニメ「CANAAN」キャラクターソング)

オーケストラの面々が再びステージへ。
高垣さん曰く「プレメロオーケストラ」というらしい。
そして東山さんも再登場。
東山さんが告知をした後、もう一曲東山さんとのデュエット。


今回、高垣さんから東山さんには3曲オファーを出したそうで
先程歌った2曲は大丈夫にしても、最後の1曲は
「『これはちょっと…』と言われるかな?と思いながら、スッと出させて頂いた」そう。
その曲というのは…本来デュエット曲であるこの曲…。

EN2. Time To Say Goodbye

何度も聴いた曲だけど、オーケストラに加え、デュエットということで
いつもとは全然別物だった。


高「どうでした?」
東「いやー痺れましたね…お美しい。愛しくなった」
高「何を言い出すの(笑)」


東山さんが退場し、ここで告知タイム。


高「何とここで発表があります!」


プロンプターを確認しながら読み上げる。


高「何て読むんだ、これ…。じゅうす…??10枚目のシングルの発売が決定しました!!」
客「ワーーーー!!(『じゅうす』て!?)」


とても先程まで洋楽カバーを華麗に歌っていた人とは思えない。
タイトルは「Live & Try」で、ノンタイアップとなり
今の自分の前向きな気持ちが歌になったそう。
カップリングもMVも制作済みで、発売日は来年1月18日。
さらに「individual」のBDが同時発売されること、
先行上映会が開催されることも、合わせて告知された。


舞台「Run for Your Wife」についても告知。
この舞台では、寿さんと共に妻の役を演じているが
本日も舞台の稽古が行われているそうで
寿さんから「あやひー、今日のコンサート頑張ってね!」と
舞台に出演するキャスト陣で撮った動画メッセージが送られてきたそうな。


最後の挨拶。
今回、オーチャードホールの舞台に立てているのは「melodia」のおかげ。
声優になるために大学へ進んだのに
その忙しさのあまり「声優になる遠回りしたかな」と思った時もあったそうだけど
無駄じゃなかったことが分かった、と話していた。


最後はやはりこの曲。

EN3. You Raise Me Up

歌い終えると、一部でスタンディングオベーション。
一度幕が下りるが、すぐに幕が上がる。
高垣さんは感極まった様子で改めて挨拶し、コンサートは終了となった。


素晴らしい公演だった…。
惜しむらくはカメラが見当たらず、映像化が絶望的なことか…。