行ってきた。
以下、イベントの様子をレポート…というか、ただの感想です。
※後日テレビ放送あり。ネタバレ注意!
■イベント概要
イベント概要は以下の通り。
公式サイト:http://www.natsuiro-kiseki.jp/festival/
■公演名
夏色キセキフェスティバル
■日時
2012年8月29日(水)開場:18:00/開演:19:00
■会場
東京国際フォーラム ホールA
■出演キャスト
寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生
■出演アーティスト
スフィア
2012年4月〜6月に放送されていたテレビアニメ「夏色キセキ」のトーク&ライブイベント。
スフィアの4人がメインキャストを務めることや
静岡県下田市を舞台としていること、一話でいきなり空を飛んだこと、等々
話題の尽きなかった「夏色キセキ」。
そのファンに捧げる一夜限りの祭典。
普段、スフィアとしてライブをこなしている4人だが
この日だけは、また違った姿が見られるということで
平日開催にも関わらず、アニメファン、スフィアファンの多くの人が有楽町へと集結した。
自分は作品もスフィアも大好きなので、この日が待ち遠しかった!
社会人X回目のナツヤスミをこの日に当てて、準備は万全。
いざ、祭典へ!
■イベント全体の流れ
開演:19:03/終演:21:49
0. 前説
1. 【ドラマ】オープニング
夏休みは終わらない / 夏海・紗季・優香・凛子
2. オープニング映像
3. 【ドラマ】「凛子のバアイ」
空飛ぶクジラ / 凛子
4. 【ドラマ】「優香のバアイ」
Super Diamond Girl / 優香
5. 【トーク】ミュ〜コミプラス コラボコーナー
6. 【ドラマ】「紗季のバアイ」
夏休み / 紗季
7. 【ドラマ】「夏海のバアイ」
青空と自転車 / 夏海
夏を越えてキミと / 夏海・優香・凛子
空は晴れてく / 紗季
8. 【ドラマ】エンディング
明日への帰り道 / スフィア
9. 【アニメ】15回目のナツヤスミ
南風ドラマチック / 夏海・紗季・優香・凛子
10. 【ライブ】スフィアパート
Non stop road / スフィア
11. アンコール
Non stop road / スフィア
■0. 前説
スタスタとニッポン放送・吉田尚記アナウンサーがステージに登場。
「本日は平日にも関わらず、夏色キセキフェスティバルにお越し頂き、ありがとうございます!」
と軽く挨拶をした後、注意事項の説明。
「夏色キセキフェスティバル」は、普段のイベントとは異なる特殊なことがあると言う。
それは「ドラマパートとライブパートが分かれていない」ということ。
これにはびっくり。
というか、イベント公式サイトにはドラマパートのドの字もないし!
してやられた感。
その特殊なことを踏まえた注意事項について。
「一言でまとめても良いですか?……空気を読め」
投げすぎッ!?
でも補足として「この曲はどうなの?という時は諦めてください」という基準があったので
スフィアライブに慣れてる人なら、この時点で立つ曲と立たない曲の仕分けは出来てたと思う。
ネットでの評判はどうあれ、スフィアファンは意外と空気を読めるんだよ!
そんなこんなで前説が終わり、イベント本編がスタート。
■1. 【ドラマ】オープニング
ステージに御石様が置かれ、優香(戸松さん)と凛子(豊崎さん)が登場。
「残念だったね、オーディション」という台詞から始まり
後から夏海(寿さん)、紗季(高垣さん)が登場。最終話のラストシーンが再現される。
途中でこの夏休みを振り返るオリジナルの展開に突入。
東京で受けたオーディションのことが思い出され、
「夏休みは終わらない」のライブへ。
振り付けは11話のアニメ通り。
一回きりのイベントでここまでやるか!?と驚き。
普段のスフィアの楽曲でも、ここまで振り付けがある曲は少ない。
■2. オープニング映像
「優しさに包まれるように」に乗せたオープニング映像。
本編シーンのカットと共に、キャラクター&キャスト紹介。
■3. 【ドラマ】「凛子のバアイ」
登場:凛子、夏海
ライブ:空飛ぶクジラ / 凛子
「バアイ」シリーズ共通として
まずはキャラクター自身がこの夏を振り返るモノローグから始まり
後から登場したもう一人と、この夏を振り返りながら掛け合いをする、という構成。
あのとき彼女たちがどう思い、考えていたのか
本編の内容を補完するような内容となっていた。
あまり詳細には書かない(書けない)けど、どれも心に染みる素晴らしい内容だった。
■4. 【ドラマ】「優香のバアイ」
登場:優香、紗季
ライブ:Super Diamond Girl / 優香
「Super Diamond Girl」は、これまた一回きりの披露にも関わらず、バリバリ振り付けがついていて。
声も完璧に優香そのもの。
とても「ソードアート・オンライン」のエンディングと同じ人には聞こえない。
■5. 【トーク】ミュ〜コミプラス コラボコーナー
二人分のドラマパートが終わったところで、トークパートへ。
再び吉田アナが登場。
(ドラマパートの脚本がしっかり練られているのに対して)
「最低限の脚本で好きなことをやるコーナーがやってきました!」
4人が浴衣姿で再登場。
このトークパートは吉田アナがパーソナリティを務める「ミュ〜コミプラス」で募集した
「夏色キセキ フェスティバルでやってほしいこと」を実現していく。
4人の浴衣姿も送られてきた要望の一つ。
高垣「あ〜、ゆかった〜!」
吉田「あ、今気づいた!高垣さん、この瞬間しかダジャレ言えないんだ!」
普段ダジャレを連発する高垣さんも
この日ばかりは我慢せざるを得ない。
●下田横断ウルトラクイズ
最初のリクエストは某番組をモチーフとした
夏色キセキ関連の早押しクイズのコーナー。
出題されたクイズは以下の通り。
Q1. 優香のお姉ちゃんが着ているTシャツに書かれている文字は?(A. 海人)
Q2. 「4人の中学校」「のど自慢大会」「濃厚パッションフルーツ味」これらに共通する方角と言えば?(A. 南)
Q3. 第5話で優香と凛子が行ったCDショップ、アルバイトのお兄さんの名前は?(A. 藤井)
Q4. 第7話で優香と凛子が食べていた下田バーガー。メインの具材は金目鯛ですが、そのお店の名前は?(A. Ra-Maru)
豊崎さんが、某番組と同じ出題前の効果音を
毎回「ずっきゃん!」と擬音語で表現していたのが可愛い。
クイズの方はQ1、Q2、Q4と正解した寿さんの優勝。
寿さんには、明日出演するミュ〜コミプラスで素敵な物や事が贈られるとのこと。
●夏色俳句 五七五
夏に関する五文字が挙げられるので、それに続く句を4人で考える。
テーマは「ナツヤスミ」。
豊:ナツヤスミ 終わると思って 終わらない
戸:ナツヤスミ しみ・そばかすが 天敵だ
寿:ナツヤスミ 宿題終わって 遊ぶぜよ
高:ナツヤスミ 4人空飛ぶ キセキかな
最後を高垣さんが綺麗に締める。
別の句も聞きたいところだったが、時間の関係上、このテーマのみでコーナー終了。
●【寸劇】ホリデースペシャル 下田へGO!GO!
「スフィアと会場の皆でキセキを起こす」というリクエストに応えたコーナー。
4人が演じる寸劇の中で
スクリーンにサイリウムと効果音の指定が表示されるので
それに合わせたサイリウムを掲げて効果音を言う、という観客参加型のコーナー。
所々で「オレンジ色+サンサン」「水色+ザバーン」といった指示があったが
サイリウムを掲げるのはともかく、効果音は誰もが探り探りといった状況で
出演者側も観客側も思わず失笑。
寸劇の内容は、
吉田アナ・戸松さんが司会を務めるテレビ番組「ホリデースペシャル 下田へGO!GO!」において
下田の各地から生中継のレポートを元に下田の魅力を伝える、といったもの。
下田港からの中継で登場した高垣さんは
海老を生で「パク、パクパクパク」と食し「ワイルドだろー?」
先程までのしっとりとした雰囲気とは打って変わって、いつものスフィアのノリ。
アニメファンが引いてないか、ちょっと心配になっちゃったよ!
■6. 【ドラマ】「紗季のバアイ」
登場:紗季、凛子
ライブ:夏休み / 紗季
ドラマパート再開。
モノローグで紗季が転校を言い出せなかった当時の心境が明かされる。
あらゆる視点から物語が描かれていき、
それが一つの形になっていく感覚が心地良い。
■7. 【ドラマ】「夏海のバアイ」
登場:夏海、優香
ライブ:青空と自転車 / 夏海
ライブ:夏を越えてキミと / 夏海・優香・凛子
ライブ:空は晴れてく / 紗季
本日一番の名シーンと言っても良い場所。
言いたいことが言える優香を羨ましく思う夏海。
そんな夏海に対して、これなら顔が見えないから、と背中合わせになって
「言いたいこと言って?」と促す優香。
この時、スクリーンも同じように
寿さん、戸松さんが背中合わせに表示されるように編集されていて
キャラクターとキャストのシンクロ率が凄まじかった。
各キャラクター毎のパートが終わった後は
3人から紗季へ贈る「夏を越えてキミと」と、紗季から3人へ贈る「空は晴れてく」。
非常に心が揺さぶられる流れ。
■8. 【ドラマ】エンディング(夏海、紗季、優香、凛子)
オープニング同様、御石様の元に集まった4人。
優香が「毎年集まることにしようよ!」と提案し、
最初は驚いたものの、それを受け入れる3人。
そして「紗季ちゃんが引越ししませんように、ってお願いしようか?」と、再び
最終話のラストシーンへ繋がる。
「いつまでもずっと、4人が友達でいられますように!」
スフィアのライブで聴き慣れている「明日への帰り道」も、この日は全然違って聞こえた。
■9. 【アニメ】15回目のナツヤスミ
紗季の引越しから4年後を描いた新作アニメ。
少し大人になった4人の姿に、会場から歓声が挙がっていた。
夏海はテニスを続け
紗季は医大を目指し勉強中。
優香はアイドルとしてローカル番組に出演中。
そして凛子は民族学を学ぶために大学を目指す傍ら、4年前の体験を書いた作品を執筆し賞を取っていた。
その作品のタイトルは…「夏色キセキ」。
「夏色キセキ フェスティバル」メモリアルTシャツに着替えた4人が登場し「南風ドラマチック」を披露。
この曲も第7話エンディングの振り付けとほぼ同じ。
本編ではフォーシーズンのライブ映像だけでしか描かれてなかった
イントロ(Aメロ前)のピースのポーズも完全再現。
最高に決まっていた。
画像にして待ち受けにしたい!
これっきりにしておくのが本当に勿体無い。
■10. 【ライブ】スフィアパート
本日、初めてスフィアの4人だけでMC。
そのMCも必要最小限のみで「この曲を歌わないと終われない!」と「Non stop road」のライブ。
オープニング曲をあえてラストに持ってくるという演出が未来を感じさせて良い。
「いつまでもずっと、皆と一緒でいられますように!」
■11. アンコール
エンドロールの後のアンコールに応えて、御石様のキセキが発動。
今度は「夏色キセキ フェスティバル」メモリアルライブビジュアルTシャツに着替えた4人が再登場。
「ここを世界で一番Non stop roadを歌ってる場所に!」と再び「Non stop road」。
今度は皆で歌えるよう、スクリーンに歌詞が表示。
まさか「Non stop road」で大合唱をする日が来ようとは…。
さらに「分かりあった瞬間は」「向かいあって本心は」に入る前に
4人から掛け声が入るという、ツアー参加者も衝撃の展開。
スフィアのライブに参加したことがない人は、あの掛け声の意味がよくわからなかったと思うので説明すると
この歌詞の箇所は、自分と相手を交互に指差す振り付けとなっていて
自分も振り付けを真似ることでお互いに指差し合うことが「Non stop road」の名物となっていた。
ただそれはあくまでもファンの間だけの共通認識だったので
よもやスフィアの方から促してくれることになるとは夢にも思わなかった。
これはスフィアファンに向けてのサービスだったんじゃないかな。
■所感
ここまで徹底して「夏色キセキ」の世界観を作り上げるイベントになるとは思わなかった。
スフィアが出演するイベントではお決まりの
「私達、スフィアでーす!」すらなかった。
「主演:スフィア」が始まりとなった企画だけに
普通に考えれば、イベントでもスフィアを前面に押し出した構成になってもおかしくない。
でもそれをやらなかったことに
キャストやスタッフの「夏色キセキ」に対する誇りを感じた。
「夏色キセキ」という作品の一部として欠かせない内容なので
是非パッケージに収録して、当日行けなかった人も
楽しめるような形にして欲しい。