高垣彩陽ファーストコンサートツアー「Memoria×Melodia」(東京公演)

行ってきた。
以下、レポート兼所感。
このイベントは映像化が予定されている為、ネタバレ注意。

■概要

イベント概要は以下の通り。

日時:2011年12月18日(日)開場:17:00/開演:18:00
会場:東京国際フォーラムホールA

声優、アーティスト、スフィアのメンバーとして活躍する高垣彩陽さんが
洋楽カバーミニアルバム「melodia」を引っさげ、初コンサートを開催。
(今年初めに行われた「Music Rainbow 01」は初ワンマンライブという位置付けらしい)


スフィアのメンバーのソロライブ・コンサートは
豊崎さん、戸松さんに続き、三人目。
豊崎さんはほっこり癒し空間、戸松さんは明るく元気に!という分かり易い特徴があったが、
高垣さんはオリジナル、カバー、キャラソンと
音楽一つ切り取っても多様な表現方法を持つため、中々予想がつかない。
楽しみだ!

■セットリスト

1. 君がいる場所
2. Be with you
3. 光のフィルメント
4. All around me
5. わたしだけの空
6. Amazing Grace
7. The Rose
8. たからもの(コンサートVer.)
9. Defying Gravity
10. Meteor Light
11. 月の涙
12. Time To Say Goodbye
13. Oh Happy Day
EN1. キミが太陽 (コンサートVer.)(原曲:スフィア)
EN2. 祈り† / 高垣彩陽 come across フェルト・グレイス
EN3. あんなに一緒だったのに(原曲:See-Saw)
EN4. dear-dear DREAM / マイサンシャイン(CV:高垣彩陽)
EN5. You Raise Me Up

■開演前

15:30頃、会場に到着。
物販・ガチャ共に列が掃けており、すぐに購入完了。
昼食(夕飯)を食べに、一時離脱。



ちなみにガチャの特賞はこんな感じ。


17:30頃戻ってくると、まだ入場口には大勢の人が。
開場はしているものの、ロビー待機となっているらしく、人が溢れている。
入場列に並ぶのが面倒だったので、入場口横の花の前で待機していたのだが
結局、自分が入場したのは18:10。開演は30分押しの18:30となった。

■「Memoria」パート

1. 君がいる場所
2. Be with you
3. 光のフィルメント
4. All around me
5. わたしだけの空

オープニングはデビューシングル「君がいる場所」
いきなり盛り上がる曲となったが、観客席は座ったままでサイリウムを振るだけだった。
ここだけで「今日はいつもの雰囲気と違う」と感じさせるには十分だった。
続けて「Be with you」で、圧倒的な歌唱力を披露。


MCでは、最初こそ礼儀正しく挨拶していたが
「ふぉーら、無理しないで」と、早速ダジャレが炸裂。
いつもの高垣さんだ。


意識調査ということで、観客に対してアンケート。
「男子!」に対するレスポンスが多いのは当然にしても
「女子!」でのレスポンスも多くて、会場がざわついていた。
逆に「(高垣さんを)初めて見る人!」に対するレスポンスが
かなり少なくて、ちょっと高垣さんも動揺していた。
きっと恥ずかしがって、遠慮してただけだよ!


セカンドシングル「光のフィルメント」の後は、ライブ初披露となる「All around me」
基本的に手拍子。
この曲には可愛らしい振り付けがついていて
振りコピしたい衝動に駆られたが、グッと堪えた。
スフィアのライブで歌われることを期待。


「いつでも最初に戻れる曲」という「わたしだけの歌」の後、一度幕が降りる。

■「Melodia」パート

6. Amazing Grace
7. The Rose
8. たからもの(コンサートVer.)

再び幕が上がると、そこには先程まで演奏していたバンドメンバーはおらず
代わりにグランドピアノと4人のストリングスの方々が登場。
「Amazing Grace」「The Rose」と洋楽カバーが続けて響き渡る。


MCで早速、演奏者の話題へ。
グランドピアノを演奏するのは
「Amazing Grace」と「Quel Guardo Il Cavaliere」の編曲を行った後藤望友さん。


「後藤望友と『Melodia』カルテット!…とお呼びしてもいいですか?」


今日の「たからもの」は、この「後藤望友と『Melodia』カルテット」による特別バージョン。
「Spring Party is HERE!」や「first eden〜3つのファンタジー〜」で歌われた時は観客による合唱が行われたが
今回は曲の雰囲気に合わせ、合唱は行われなかった。

■「Memoria×Melodia」パート

9. Defying Gravity
10. Meteor Light
11. 月の涙
12. Time To Say Goodbye
13. Oh Happy Day

MC中にバンドメンバーが再登場。「Defying Gravity」をソウルフルに歌う。
終了後、改めてメンバー紹介。


【1st バイオリン】石崎諒子
【2nd バイオリン】地行美穂
【ヴィオラ】高木祐香
【チェロ】小畠幸法
【ピアノ】後藤望友


【ドラム】今村舞
【ギター】山本陽介
【ベース】山田章典
【キーボード&バンマス】籠島裕昌


バンドメンバーは「『Memoria』バンド」と名付けられる。


「『Memoria』バンドと『Melodia』カルテットが集まって『Memoria×Melodia』になりました!」


なるほどね。


話題は来年の話になり、既に主題歌を歌うことが決定している二曲が宇宙初公開された。
「戦姫絶唱シンフォギア」のED曲である「Meteor Light」
「Elements Garden」の上松範康さんが「高垣さんの曲の中でカッコいい曲といえばこの曲!」との意気込みで作られた楽曲。
歌詞・メロディー共にカッコ良く、同じく楽曲提供をしている水樹奈々さんを彷彿とさせる。
「十三支演義〜偃月三国伝〜」の主題歌である「月の涙」は、
スフィアの「Athletic Harmonies」で主題歌を担当することは発表されていたが
曲自体はもちろん、曲名までも今回が初出。
作品の舞台である三国時代が思い浮かぶ一曲だった。


と、ここで。


「そろそろ最後の時間です」


早くない!?
観客は今日一番のざわめき。


最後を飾るのは、共に「Music Rainbow 01」で初披露した
「Time To Say Goodbye」「Oh Happy Day」
「Oh Happy Day」では高垣さん自ら促したことで、観客が今日初のスタンディングに。
前回同様、大合唱となった。

■アンコール

EN1. キミが太陽 (コンサートVer.)(原曲:スフィア)
EN2. 祈り† / 高垣彩陽 come across フェルト・グレイス
EN3. あんなに一緒だったのに(原曲:See-Saw)
EN4. dear-dear DREAM / マイサンシャイン(CV:高垣彩陽)
EN5. You Raise Me Up

通常の声優ライブでは「アンコール」と声が出るところだが
鳴り止まない拍手で高垣さんを待つ形に。
会場には5000人もいるのに、何でこんな空気読める人ばっかりなんだ。


その拍手に答えるように、東京限定Tシャツを着た高垣さんと「『Melodia』カルテット」が登場。
ゆったりとしたリズムで歌い出す。


「いつも一緒でもどこか遠くて」
「憧れはすぐ隣のキミだなんて言えなくって」


どこかで聞いた歌詞、すぐに気づいた。
スフィアの「キミが太陽」
気づいた瞬間、頭を抱えてしまった。
「これはヤバイ」と。
案の定、涙腺崩壊。
一番と大サビだけだったけど、歌詞のメッセージ性がより強調されてとても感動的だった。


2009年、2010年ととある作品のイベントの為、東京国際フォーラムを訪れ、年越しを迎えた高垣さん。
その作品「機動戦士ガンダム00」から「祈り†」が歌われる。
高垣さんの生歌を初めて聞いたのは
スフィアのカラフルコンサートでの「祈り†」だったな、と感慨にふける。


また、現在放送されている「機動戦士ガンダムAGE」でも
デシル・ガレット役として出演し、何かとガンダムに縁のある高垣さん。
そんなガンダム楽曲の中から
「機動戦士ガンダムSEED」の初代EDである名曲「あんなに一緒だったのに」をカバー。
これには驚いた!


ここで「Memoria×Melodia」の東京公演が映像化されることが発表。
予定調和ではあるが、大阪公演の方だと思ってた。


高垣さんを語る上で欠かせないのがキャラクターソング。
今回はそのキャラクターソングの中から
「バトルスピリッツ 少年突破バシン」マイサンシャインで「dear-dear DREAM」
「スフィア 1st Stream 〜スフィアとアニメの音楽会〜」以来、約2年半振りに披露された。


濃密なアンコールもいよいよ終盤。
非常に丁寧で気持ちの篭もった、最後の挨拶だった。
そして最後はやっぱりこの曲しかない。
「You Raise Me Up」
観客によるスタンディングオベーションで「Memoria×Melodia」は終了。
20:50。

■所感

高垣さんの「歌」を使った表現が、様々な形で詰め込まれていたコンサートだった。
アンコール前までは、これまで高垣彩陽としてリリースしてきた曲で
観客の期待に応えていた一方で、アンコール後はサプライズの連続。
しかしそのサプライズも、縁を大事にする高垣さんらしい選曲で
一曲一曲に沢山の想いが詰まっていた。
「キミが太陽」は反則だってばよ…。


観客側の雰囲気が良かったのも印象的。
いたるところでマナー問題が叫ばれる中、
聞くべきところは聞き、盛り上がるところは盛り上がるという
理想的な状況になっていた。


ただ「Quel Guardo Il Cavaliere」が歌われなかったのは、ちょっと残念だった。
大阪公演では歌われるのだろうか。
行きたいなぁ…。行けるかなぁ…。