アニソンサミット2011 〜Anime Song Summit 2011 in Waseda〜（早稲田大学学園祭 早稲田祭2011）
行ってきた。
以下、所感（＋レポート少し）。
■概要
イベント概要は以下の通り。
イベント公式サイト：http://anisami2011.zouri.jp/index.html
日時：2011年11月6日（日） 開場：14:00／開演：14:30
場所：早稲田キャンパス15号館203教室
出演：
azusa（シンガーソングライター）
黒須克彦（作曲/編曲家）
澄川龍一（音楽ライター 「リスアニ！」等）
田代智一（作曲家）
田淵智也（アーティスト（UNISON SQUARE GARDEN））
畑亜貴（作詞/作曲家）
吉田尚記（ニッポン放送アナウンサー）
各方面でアニソンに深く関わる人が一堂に会して行われるトークイベント。
畑さん、黒須さんはスフィアの楽曲提供でもお馴染み。
●畑亜貴さん 作詞
Future Stream
Treasures!!
Super Noisy Nova
Dangerous girls
Brave my heart
本当だから困るんだ
君の空が晴れるまで
らくがきDictionary
Dream sign
A.T.M.O.S.P.H.E.R.E
REALOVE:REALIFE
Now loading...SKY!!
かってな成長期
MOON SIGNAL
Neo Eden
Feathering me, Y/N?
HIGH POWERED
●黒須克彦さん 作曲
Treasures!!
Dangerous girls
らくがきDictionary
Dream sign
A.T.M.O.S.P.H.E.R.E
REALOVE:REALIFE
かってな成長期
Hazy
製作陣の話を生で聴く機会もあまりないので
告知されてすぐに参加を決めた。
■開演前
※「ありのまま 今 起こった事を話すぜ！」的なノリなので、主催者側を批判するつもりはありません。
開演予定時刻会場（教室）内で待機していると、本日の出演者がぞろぞろと入場。
何の呼び込みもなかったので、拍手が起こるまで気づかなかった。
出演者全員が壇上に上がって、主催者側の司会の人が話し始める。
イベントが始まるのかと思いきや
「10分程押しておりますので、少々お待ちください」
え？出演者全員、もう壇上にいるけど…。
畑「私達、暇なの？」「雑談でもしましょうか？」
主催者側によると、イベントで使う歌詞の資料が届いていないとのこと。
それを聞いた吉田アナが「自己紹介する分には良いんですよね？」と提案し、
吉田アナの進行のもとで、一人一人の自己紹介がスタート。
さすがの仕切り。
吉田アナ、澄川さん、畑さん、田代さん、田淵さん、黒須さんの順に挨拶。
（azusaさんは後半からの出演）
澄川さんがリスアニ！の話をした際、
こんなこともあろうかと忍ばせて置いたリスアニを「ドヤ！」と掲げてみたら
「あ、買ってくださってる方が！ありがとうございます！」と反応を頂き、会場から拍手が。
自分でやっておきながら、超恥ずかしかったです。
結局、自己紹介を終えても歌詞は届かなかったが
歌詞がなくてもいけると思う、と出演者からの提案を受け、開始することに。
本日の空模様のように、早くも暗雲が立ち込めているが、どうなってしまうのか！
■第一部 アニソン回顧録
それぞれの思い出のアニソンをテーマに語るコーナー。
とりあえずリストアップ。
一曲一曲についてレポートしきれないので
「何故この選曲！？」と思うかもしれませんが、ご了承ください。
●吉田さん
だるまさんがころんだ / 斎藤こず恵
やあ。 / 山本正之 （究極超人あ〜る）
●澄川さん
Step / a・chi-a・chi （魔神英雄伝ワタル）
未来への咆哮 / JAM Project （マブラブ オルタネイティヴ）
●畑さん
白い船 / 合唱曲
●田代さん
ルパン三世のテーマ'78 （ルパン三世）
Friday Night Fantasy （金曜ロードショー）
●田淵さん
Wind Climbing 〜風にあそばれて〜 / 奥井亜紀 （魔方陣グルグル）
Sugar Baby Love / 石田燿子 （ちっちゃな雪使いシュガー）
約束の場所へ / 米倉千尋 （カレイドスター）
ハレ晴レユカイ / 涼宮ハルヒ（平野綾）、長門有希（茅原実里）、 朝比奈みくる（後藤邑子） （涼宮ハルヒの憂鬱）
さくらんぼキッス 〜爆発だも〜ん〜 / KOTOKO （カラフルキッス 〜12コの胸キュン!〜）
●黒須さん
夢色のスプーン / 飯島真理 （スプーンおばさん）
リンゴの森の子ねこたち / 飯島真理 （スプーンおばさん）
上記選曲から察することが出来ると思うけど
田淵さんが異常なまでに語りまくる。
今日のイベントの1/3は、田淵さんが喋ってたんじゃないかと言うくらい。
新旧アニソンに詳しく、半分くらいついていけなかった。恐るべし。
そんな田淵さんの選曲「ハレ晴レユカイ」について
作詞をした畑さんがコメント。
畑「歌いにくいの、意外と」
田淵「意外とも何も、歌いにくいですよ！」
「Boooon!!」という歌詞については
「音程が取れなさすぎて、ブーンと言うしかないんじゃない？」
という経緯があって決まったそうだ。
いろいろ熱く語り終えた後、司会の人が総括。
司会「皆さんのアニソンのルーツが良くわかったような感じがします」
田淵「感じかよ！」
場内、爆笑。場、苦笑。
そこは多少わからないところがあっても、断言するところだよ！
本日の司会者は、要所でやらかしてくれることが多かった。
■第二部 アニソンの条件
ここから、司会を吉田アナへバトンタッチ。
アニソンの条件とは何かを考える、アニソンサミットらしい内容。
まずはアニソンの定義について、軽くトーク。
リスアニ！としては、アニメタイアップはもちろん
ゲームOP/ED、声優さんの歌うノンタイアップ曲、同人関連、
広義のアニソンとして取り扱っている、と澄川さん。
対して、アニソン、ゲーソン、声ソンは全て違うと考えているのは畑さん。
田淵さんが
「『シスタープリンセス』のような、ゲームとアニメ、両方ある作品はどうなんですか？」
と訊ねると、畑さんは
「アニメで使われているのはアニソン、ゲームで使われているのはゲーソン」
と区別しているらしい。
と、お互いのアニソン感を語り合った後、
出演者が選んだ「アニソン」に合致する曲の紹介。
黒須さん以外、OP、ED、キャラソンに分けて挙げていた。
●澄川さん （もう何曲かあったけどメモれず）
God only knows 第三幕 / Oratorio The World God Only Knows （神のみぞ知るセカイ）
pastel pure / ALI PROJECT （マリア様がみてる〜春〜）
ありがたく思いなさいよねっ！ / 丸井みつば（高垣彩陽） （みつどもえ）
ひぃ・ふぅ・みぃ / 美羽（折笠富美子） （苺ましまろ）
ある執事の日常 / セバスチャン・ミカエリス（小野大輔） （黒執事）
God only knowsはまさに神懸かってるよなぁ。OPアニメ含めて。
二期も良いけど、やっぱり一期が完成されてる。
キャラソンからは「セバスチャン風恋愛サーキュレーション」という
黒執事、セバスチャンのキャラソン。
セバスチャンというより、小野さんが話題になっていた。
●畑さん
宇宙戦艦ヤマト / ささきいさお （宇宙戦艦ヤマト）
魔法少女マジカルたん！ / 虹原いんく（田村ゆかり）、黒威すみ（戸松遥）、白鳥ありす（名塚佳織） （魔法少女マジカルたん！）
今日もどこかでデビルマン / 十田敬三 （今日もどこかでデビルマン）
鉄郎の子守唄 / 渡辺直子 （銀河鉄道999）
も、妄想マシーン。 / 田村ひより（清水香里） （らき☆すた）
魔法少女マジカルたん！は畑さん作詞。
この詞はBメロの
「世界の平和より あの人が幸せならば それでいいの」
「オンナノコは 身近な愛に生きるのよ」
で終わっていたけど、それじゃアニメにならないので、以降の歌詞がついたとか。
田淵さんも物凄く共感していた。
●田代さん
Days / 堀江由衣 （ながされて藍蘭島）
心のファンファーレ / 奥井亜紀 （ポケットモンスターベストウィッシュ）
100%?ナイナイナイ / 柊かがみ（加藤英美里） （らき☆すた）
OPはこれから始まるという印象を与えるもの、
EDはアニメの余韻を感じさせるもの、
キャラソンは本編では語られない部分を描いたもの、
という観点で選曲していた。
●田淵さん
約束の場所へ / 米倉千尋 （カレイドスター）
GUN×SWORD （ガン×ソード）
オリオンをなぞる / UNISON SQUARE GARDEN （TIGER&BUNNY）
エウレカベイビー / 麻生夏子 （バカとテストと召喚獣にっ！）
マイペースでいきましょう / 七森中☆ごらく部 （ゆるゆり）
にんげんっていいな / 中島義実、ヤング・フレッシュ （まんが日本昔ばなし）
サザエさん一家 / 宇野ゆう子 （サザエさん）
MIX JUICE / 花穂（望月久代）、衛（小林由美子）、鈴凛（神崎ちろ） （シスタープリンセス）
まかせてティーチャー / マコト （森永理科）、シュウイチ（大原桃子） （みなみけ）
WAKE ME UP(^_-)b! / 中町かな（豊崎愛生）、天野咲妃（水原薫）、久地院美華（釘宮理恵） （かなめも）
とにかく喋る。
最終回で流れる「約束の場所へ」でGONZOファン大号泣だとか
GONZOを下に見る風潮は許せない、カレイドスターとSoltyReiは評価してるだとか
どんだけ濃いんだ…。
今後アニメ関係のトークイベントで見かけることが多くなりそう。
●黒須さん
City Hunter 〜愛よ消えないで〜 / 小比類巻かほる （シティーハンター）
happily ever after / 中川翔子 （天元突破グレンラガン）
「happily ever after」は元々OPのコンペに出した曲であり、最後の二曲まで残ったが
「空色デイズ」に負けた、とのこと。
スタッフ側からの要望で、挿入歌として使われることになったらしい。
一通り語り終えたところで、このテーマは終了。
イベントの前半が終了とのことで、次はazusaさんのライブの予定だったが
出演者の入退場が全く計画されていなかった為、軽い混乱が起きた。
観客ではなく、出演者が。
■azusaさんミニライブ
歌ったのは三曲。
i Love （アマガミ）
夢ノート （もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら）
真夏のフォトグラフ （アスタロッテのおもちゃ！）
夢ノートが聞けて良かった。
■第二部 みんなの大好きなアニソン
第三部の気がするけど、パワーポイントに表示されたまま。
単純に好きなアニソンを語るコーナー。
●吉田さん
ヒャダインのじょーじょーゆーじょー / ヒャダイン （日常）
くじびきアンバランス / UNDER17 （くじびきアンバランス）
吉田アナが日常見てた人？とアンケート。大多数が手を挙げる。
吉田「こんなに見てんのに、何でこんな酷評なの？！」
田淵「BDの特典が…」
評価が売り上げに直結しないのが、この業界の難しいところだよね。
日常のOPはどっちも好き。
●澄川さん
Heart of Flower / 桂ヒナギク（伊藤静） （ハヤテのごとく！）
蕾 -blue dreams- / Suara （BLUE DROP）
Princess Rose / 田村ゆかり （おとぎ銃士 赤ずきん）
赤ずきんといえば、自分はやっぱり「童話迷宮」だなぁ。
●畑さん
銀河鉄道は遥かなり / ささきいさお （銀河鉄道999）
千本千女の刃毬唄 / 畑亜貴 （刀語）
ぎゅっとBABY☆愛なんだBABY / 蛍（内田彩）、氷柱（藤田咲）、星花（三森すずこ） （Baby Princess 3Dぱらだいす0）
「千本千女の刃毬唄」は当初1コーラス2分半あったそうだが、NGが出たので削ったそうだ。
刀語は毎月1時間という変則放送だった為、チャレンジしてみたそうだが
アニメのOP/EDは89秒（前後余白0.5秒で計90秒）、という縛りは固いらしい。
逆に田淵さんは「夜桜四重奏」のOADで、本来の1分50秒版と89秒版を用意。
1分50秒版じゃないと言いたいことが伝わらないとお願いしたら
1分50秒版が採用されたらしい。
恐らくこのPVで使われているバージョンだろう。
OADだとそういう制限はないのかもしれない。
なお「ハレ晴レユカイ」は64秒で、短い分には問題ないらしい。
●AZUSAさん
ムーンライト伝説 / DALI （美少女戦士セーラームーン）
秘密 / 坂本真綾
GO! GO! MANIAC / 放課後ティータイム （けいおん！！）
「GO! GO! MANIAC」をカラオケで歌うが、一回も正しく歌えたことがないとのこと。
●田代さん
デビルマンのうた / 十田敬三 （デビルマン）
Get Wild / TM NETWORK （シティーハンター）
最近の曲からの選曲が多くなるのでは、と考慮し
懐かしのアニメから選曲。
●田淵さん
ラブノベルス / BiBi 〜絢瀬絵里（南條愛乃）、西木野真姫（Pile）、矢澤にこ（徳井青空）from μ's〜 （ラブライブ！）
Waltz!Waltz!Waltz! -short.ver- / 橋本みゆき （プリンセスラバー！）
Agape / メロキュア （円盤皇女ワるきゅーレ）
…濃すぎてついていけない。
「ラブノベルス」は畑さん作詞。
サビの「私の恋は実られられ…られられられる？」が凄い、
どうやったらこんな歌詞を思いつくんだ、と田淵さん。
実際に会場で流れたのを聞いたが、確かに凄かった。フリーダムすぎる。
●黒須さん
オリオンをなぞる / UNISON SQUARE GARDEN （TIGER&BUNNY）
Allegro Cantabile / SUEMITSU & THE SUEMITH （のだめカンタービレ）
「Allegro Cantabile」は作品にピッタリハマってた良い曲だよね。
一通り話を終えたところで、もう17:15超え。
大幅に予定時間を過ぎている為、司会が早急に締めに回る。
司会「これ程長時間になったのも、出演者の方のお話が面白かったことが原因で…」
吉田「原因！？」
イベントでは司会がどれだけ重要か、久々に思い知らされた。
17:25終演。
■所感
公演時間3時間という点だけ見れば、相当なボリュームだったけど
まだまだ話は尽きない、聞き足りない！
リスアニ！さん、ライブも良いけど
こういったトークイベントを企画してみても面白いんじゃないでしょうか！？
そして主催者の皆さん、お疲れ様でした。
いろいろ大変だったとは思いますが、また次の企画も楽しみにしています。
