谷山浩子・猫森集会2015(9月22日)


行ってきた。
以下、イベントの様子をレポート。

■イベント概要

イベント概要は以下の通り。
公式サイト:LIVE|谷山浩子オフィシャルウェブサイト

■公演名
谷山浩子・猫森集会2015


■公演日程
<Aプログラム> 
■ゲスト:太田裕美 〜16歳と17歳だったよね。〜
・9月19日(土) 18:30開場 19:00開演
・9月20日(日) 17:00開場 17:30開演


<Bプログラム>
■ゲスト:豊崎愛生 〜何かふわふわしたものが空をとんでくる〜
・9月22日(火祝) 17:00開場 17:30開演
<Bプログラム>
■ゲスト:岩男潤子 〜潤子と浩子の恩返しピヨ!〜
・9月23日(水祝) 17:00開場 17:30開演


<Cプログラム> 
■ゲスト:小室等 〜谷山浩子のライブの師匠降臨!〜
・9月25日(金) 18:30開場 19:00開演
・9月26日(土) 17:00開場 17:30開演 


<Dプログラム> 
■ゲスト:山口とも 〜オールリクエスト・これがライブだ!〜
・9月27日(日) 17:00開場 17:30開演


■場所
全労済ホール/スペース・ゼロ


■出演
谷山浩子、石井AQ

シンガーソングライター・谷山浩子さんのコンサートイベント。
以下、「猫森集会」について公式サイトより。
http://www.taniyamahiroko.com/nekomori/about/

「猫森集会」って何?
2002年から毎年秋に、新宿の全労済ホール/スペース・ゼロで開催されている
四方を客席で囲まれた「360度型コンサート」シリーズ。
A・B・C・Dの4つのプログラムをそれぞれ2公演ずつ、計8公演行います。
ルーツは、1988年〜2001年まで青山円形劇場で行われた「101人コンサートスペシャル」です。
このコンサートの流れを継ぐ形で企画されました。


ホストは、ご存知!谷山浩子。加えて音楽プロデューサーの石井AQ、
さらにはA〜Dの異なるゲストミュージシャンを招いた「猫森集会」だけの特別編成でお届けしています。


また気になる内容は、谷山さん曰く、"ザ・普段着"コンサート。
いつもどおりに歌って、話(雑談?)をして...
ファンとミュージシャンが一緒にコンサートを作り上げていく、
アットホームなステージングが特徴です。

豊崎さんが大好きなアーティストの一人として挙げている谷山さん。
そのことから、これまで3曲の楽曲提供を受けているが
この日、ついにコンサートでの共演が実現した。

■セットリスト

開演:17:30/終演:19:53


M1. 素晴らしき紅マグロの世界
M2. まっくら森の歌
M3. 向こう側の王国
M4. 王国
M5. アトカタモナイノ国
M6. FANTASY
M7. KARA-KURI-DOLL
M8. 恋するニワトリ
M9. うさぎ
M10. すずかけ通り三丁目
M11. くま紳士の身の上話
M12. 土曜日のタマネギ
M13. 海の時間
M14. 偉大なる作曲家
M15. ニャコとニャンピ
M16. 何かが空を飛んでくる


EN1. しっぽのきもち


終演後、会場ロビーにセットリストが張り出されていた。
これはありがたいなぁ。もっと一般的になって欲しい。

■イベント序盤

M1. 素晴らしき紅マグロの世界


MC1


M2. まっくら森の歌


MC2


M3. 向こう側の王国
M4. 王国
M5. アトカタモナイノ国


MC3

コンサート序盤は、谷山さん、AQさんの2人によるステージ。
1曲目「素晴らしき紅マグロの世界」の後の
MC1では、挨拶と「猫森集会」の概要について説明があった。
今日と明日のBプログラムは「声優特集」。


谷「ここだけの話、凄い勢いでチケットが売れたらしく…」


書いちゃいました、すみません。
まぁ実際、瞬殺だったね…。


谷「初めての人が多数いらっしゃることを前提に、テーマを『プロモーション』に」


そんなぶっちゃけトーク(?)も所々に飛び出し
MC中は会場は笑いに包まれていた。


2曲目「まっくら森の歌」(谷山さん曰く『トラウマソング』)を終えた後のMCのトークテーマは「オタク」。
谷山さんが「オタク」という言葉を初めて聞いたのは、オールナイトニッポンの二部をやっていた頃。
「マニアな…ちょっと暗い人?」という位置付けで
80年台前半頃から「オタク」を聞くように。


谷「今の声優のオタクって、ちょっと違いますよね。アクティブですよね…踊ったりするでしょ?」


そのイメージは一体どこから植え付けられてしまったのか…。
踊るようなオタクは少数派…だと思いたい。


続いてのは
「聞いたらCDを買ってもらえそう」な3曲「向こう側の王国」「王国」「アトカタモナイノ国」を披露。
そしていよいよゲストの登場…!

■イベント中盤

M6. FANTASY


MC4


M7. KARA-KURI DOLL


MC5


M8. 恋するニワトリ
M9. うさぎ


MC6


M10. すずかけ通り三丁目
M11. くま紳士の身の上話

豊崎さんが登場し、まずは「FANTASY」を歌う。
これまで人前では、3回しか歌ったことがないレア曲(リリイベ2回、lwL1回)。
サビは谷山さんと一緒に歌っていた。


歌い終え、感想を聞かれると「楽しくなっちゃいました、浮かれてます」
四方を観客に囲まれたステージということで
豊崎さんは、都度向きを変えながら歌っていたのだが
サビでは、演奏する谷山さんを見つめ合いながら歌い…


谷「見つめ合ってしまうので、歌詞が見られなくなって困りました」
豊「歌詞の『見つめあうアンモナイト』で谷山さんを見ちゃいました。別にそのことを伝えようと思ったわけじゃないんですけど(笑)」


お二人共、独特の空気感というか感性を持ってらっしゃる…。
その後、谷山さんが豊崎さんを紹介していく中で


谷「年齢は非公表?」
豊「いえ、バリバリの28歳、アラサーです!」
谷「……」
客「(笑)」


谷山さんは1956年生まれで、豊崎さんとは30離れていることに。
そんな谷山さんから豊崎さんへアドバイス。


谷「今のうちに体にフィットした服を着たほうが良い。後で後悔しますよ」


もしかしたら、これから豊崎さんのそんな衣装が見られる機会が増える…かもしれない。
話はエスカレートし、豊崎さんは「生まれ変わったら巨乳に生まれ変わりたいです。そしてビキニで渋谷を歩きたいです。」と語ると…


谷「そっち方面にコンプレックスがあるの?」
豊「そうですかね…」
谷「大丈夫、いろんな好みの人がいるから。良い詰め物もあるしね。」
客「(笑)」
豊「夢の猫森集会に参加させて頂いたのに、最初からすいません(笑)」


こんな貴重な話が聞けるなら、どんどんどうぞ!


話は豊崎さんに提供した楽曲について。
これまで豊崎さんに提供した3曲は、全てシングルのB面。
そのうちアルバムには1曲しか入っておらず、谷山さんは「B面の女王」状態。
この事実に対し、豊崎さんがフォロー。


豊「シングルを買わなきゃ聞けないっていうお宝にしたかったんです!」
谷「物は言いようですね(笑)」


続いては、そのシングルだけに入っている曲の1曲である「KARA-KURI DOLL」
ところどころに谷山さんのハモりが入っていた。


再びMC。
猫森集会に豊崎さんがゲスト出演するにあたって
春に打ち合わせをした際、豊崎さんは「私が歌いたい谷山浩子さんソング」のリストを作ってきたそうな。
ここからは、谷山さんの歌を豊崎さんが歌うパートへ。
しかもギターを引きながら…!


「恋するニワトリ」「うさぎ」を歌い終える。
ギターの演奏について、リハーサルでは「アニマル事件簿」と呼ぶほどいろいろあったようだが
本番では特に事件らしい事件は起きなかった。
久々のギター演奏を終えて、豊崎さんは安堵した様子。


谷「普段から弾いてウリにすれば良いじゃん」
豊「特技には書けないので、趣味に書いてます(笑)」


次回のソロコンサートでは、是非またギターを。
そんな流れから、話は豊崎さんの趣味の話へ。
豊崎さんの趣味は多数あり、年によって違うらしく「2015年来ました!って言うのはキャンプです」
10人ぐらいのキャンプ好きと行くらしく、ハンモック(地面に置くタイプ)を買い
家でもそれを使って寝ているそうな。
この話を聞いて谷山さんは…。


谷「…意外とリア充?」
豊「いえ、コミュ障です」
谷「ウソー!コミュ障は10人でキャンプとか言わないよね」


これは谷山さんの意見に一票ですわ…。
豊崎さん曰く、その10人は同じようなコミュ障が集まっているようで
誰かが率先して企画するのではなく、飲み会等で「キャンプ行きたいね」という話題から
トランプで強制的に幹事を決めて行っているそうな。


谷「飲み会にも行ってるし、それはライトコミュ障だね」
豊「谷山さんも一緒に行きましょうよ」
谷「この場で言っておきます。絶対イヤ!私をアウトドアやスポーツに誘わないで!」


もっとインドアな趣味なら良い、ということで、谷山さんは例として映画を挙げる。
「ロード・オブ・ザ・リング」をBOXで持っていて、何十回も見たそうな。
最近、見た映画は「進撃の巨人」。
「進撃の巨人」について、アウトドアっぽいですよね、という豊崎さんに対し
谷山さんは「インドアだよ、篭ってるじゃん!」と否定する。


谷「リア充の人達が壁を壊して、キャンプに行こう!と来るの」
豊「そんなこと言うと…私2ちゃんねるとかで『進撃のあいなま』って呼ばれているらしいので!」


まさか2ちゃんねるの話題が出るとは…。
恐るべし、猫森集会。


谷「『あいなま』受け入れてるんだ?」
豊「好きなように呼んで頂ければ…」


「あいなま」については、一昔前は
ファンの間でも肯定派と否定派で分かれていて、たまに話題になっていた印象がある。
近年は豊崎さん自身が「あいなま」を使う機会が出てきて、落ち着いていたけど
明言されたことで、何か長年のモヤモヤが晴れた感じ。
猫森集会、新鮮なことが一杯起きるなぁ…。


ひとしきりトークが盛り上がった後、再びコンサートへ。
ここからの2曲「すずかけ通り三丁目」「くま紳士の身の上話」
豊崎さんの朗読の後、谷山さんが歌う、という流れ。
豊崎さんが朗読するのは、あまんきみこさんの「車のいろは空のいろ」から
「すずかけ通り三丁目」と「くましんし」。

■イベント終盤

MC7


M12. 土曜日のタマネギ
M13. 海の時間


MC8


M14. 偉大なる作曲家
M15. ニャコとニャンピ


MC9


M16. 何かが空を飛んでくる


EN1. しっぽのきもち

続いて、豊崎さんが歌ってみたい谷山さんソング、パート2で
豊崎さんが「土曜日のタマネギ」「海の時間」を歌う。
ゲストというか、ほぼ豊崎さんにスポットが当たりっぱなしだなぁ…。


曲が終わり…MC。
谷山さんは「何か雑談したいことある?」
自由だなぁ…。


豊崎さんは、谷山さんと初めて合った時の話をする。
2010年の猫森集会に観客として参加し、その後、楽屋で会ったのが初対面だった、と。
楽曲提供にあたり、ディレクターからメールはバンバン来たが
「レコーディングに来てください、とは一言もなかった(笑)」と。
これには豊崎さんも「すいません」と苦笑するほか無かった。


そのディレクターさん絡みで、もう一つ逸話が。
楽曲提供の依頼の際、最初「『恋するニワトリ』みたいな曲がいいです」と来たが
数日後「『恋するニワトリ』は忘れて下さい」と連絡があり
そのような経緯を経て作られた曲が「何かが空を飛んでくる」だ、と。


コンサートに戻り、続く2曲は声優成分(萌え)を強調ということで
谷山さんが歌を歌い、豊崎さんが台詞を入れる。
「偉大なる作曲家」では、最後にある「クロード・アシル・ドビュッシー 1918年死去」以降を幼児の声で読み上げ
「ニャコとニャンピ」では、途中でニャコとニャンピによる掛け合いを演じていた(台詞は豊崎さんが考案)。



MC。
猫森集会について、豊崎さんがまた出演したいです、第1キープでスケジュール空けてもらうので、と言うと
「でも去年と一昨年、断られてるんだけど」と、ぶっちゃける。
去年と一昨年は緑の服を着て踊っていたと言うと「今日来た時も緑だったよね。緑の服しか着られない病気?」
ガンガン突っ込んできます。


盛り沢山だったイベントも、ついに終わりの時間。
ラストはやはり「何かが空を飛んでくる」
1番はサビ前まで谷山さんが歌い、サビは二人一緒。
2番はサビ前まで豊崎さんが歌い、途中で谷山さんのハモリも入っていた。


歌い終えると、谷山さん、AQさん、豊崎さんは一旦退場。
その後、鳴り止まない拍手に応えて、再び登場する。


谷山さんから「何か言いたいことある?宣伝とか」と振られると
豊崎さんは「谷山さんが好きで集まってくださった方だと思うので…」と、特に告知はせず。
こういう配慮がまさに豊崎さんだよなぁ…。
でもやはり谷山さんが「いや、今日は…」とぶっちゃけた。


谷山さんがグッズの紹介をした後、少し「何かが空を飛んでくる」についての話。
歌詞に「青いSAVA」が出てくるが、谷山さんは鯖はあんまりかと思って
当初「青い鳥」で送って、こっそり「最初は鯖だったんですけどね」と書いておいたところ
すぐに「鯖で!」という返事が帰ってきて、鯖になったそうな。


そして最後の曲。
「愛生ちゃんなので、可愛い曲を選びました」「しっぽのきもち」を歌い、終演。


アーティストとして谷山さんと豊崎さんが共演した、というよりは
谷山さんの1ファンである豊崎さんが、
大好きな谷山さんと話し、大好きな谷山さんの曲を歌う、
豊崎さんの、豊崎さんによる、豊崎さんのためのイベントだった。もちろん良い意味で。
子供のように目を輝かせる豊崎さんが印象的だったなぁ…。
谷山さんに限らず、またこういう機会があると良いな。