ZANNA ザナ 〜a musical fairy tale〜


大分書くのが遅れたけど…、行ってきた。
以下、ただの感想です。

■イベント概要

イベント概要は以下の通り。
公式サイト:http://www.tohostage.com/zanna/

■公演名
ZANNA ザナ 〜a musical fairy tale〜


■日時
2013年2月18日(月)14:00、19:00
2013年2月19日(火)19:00
2013年2月20日(水)14:00、19:00
2013年2月21日(木)19:00
2013年2月22日(金)14:00、19:00
2013年2月23日(土)13:00、18:00


■会場
シアタークリエ


■出演
渡部豪太:スティーブ
高垣彩陽:ケイト
田中ロウマ:ザナ
上木彩矢:ロバータ
東山光明:マイク
Spi:アーヴィン、クーパー校長、客、ブロンコ
岡田亮輔:タンク、クロツキー警部、客、テックス
千葉直生:キャンディ、カーラ、客、ロレッタ

< あらすじ >
アメリカ中西部の街・ハーツビル。
同性同士のカップルが当然というこの街で、
魔法の力を持つ高校生ザナは今日も朝から恋のキューピッド。
仲良しの小鳥のシンディと力を合わせ、
生徒たちや街の人たち皆が、愛するパートナーを持って
幸せに暮らせるように願い、女の子同士、
男の子同士のカップル作りに余念がない。


ある日、スティーブという転校生がやって来る。
上手く馴染めるか不安な彼を、優等生のケイト、恋に悩むロバータ、いつもマイペースなアーヴィン、
校内ラジオのDJ・タンク、プロム委員のキャンディ達は優しく受け入れる。
生徒たちは皆で、マイクが書いたミュージカルを上演することになるが…。

高垣さんの念願だったミュージカル出演がついに実現!
記念すべき初ミュージカルの舞台。
一回でも多く観劇したいが、日程的に参加出来るのは初日と千穐楽ぐらいか…。


そんなふうに考えていた時期が私にもありました。
なんだかんだで、結局8回観劇。
激しく後悔…。
全部行かなかったことに。

■ミュージカル本編

ストーリーについては
劇を見てない人に上手く伝えられる自信はないし
劇を見た人にはあまり書く必要がない…。
というわけで、パンフレットより曲目だけ。

M1. Extra Love / 全員
M2. LOVEみたい / スティーブ、マイク
M3. あるのは恋する時間だけ / ロバータ
M4. 乗りこなして / ケイト、ロバータ
M5. 僕は魔法使いだから / ザナ
M6. Be A Man / 全員
M7. 聞かないで言わないで / スティーブ、ケイト
M8. 速く! / ブロンコ、テックス、ロレッタ
M9. 何冊もの本 / マイク
M10. 恋に落ちるのはどう? / ロバータ、マイク、スティーブ、ケイト、ザナ
M11. お腹空いたの / 全員
M12. 君にわかる? / スティーブ、ケイト、ロバータ、マイク
M13. ザナの歌 / ザナ
M14. 解けない魔法 / ザナ
M15. Straight To Heaven / ザナを除く7人
M16. いつか来るかもしれない日 / ザナ
M17. Right To Heaven / ザナを除く7人
M18. 僕が僕であるように / マイク、ザナ
M19. Bows / 全員

まず冒頭の「Extra Love」が衝撃で。



↑の稽古場ダイジェストでも見られるけど
決して広くないステージを8人が
歌いながら踊って動き回る姿は爽快だった。
どうしてぶつからないんだろう、と不思議に思うくらい。


劇として全体的に感じたのは、歌の割合が高いなぁ、と言うこと。
ミュージカルを全然見ないので、何が一般的なのかはわからないけど
「サ・ビ・タ」の時の「歌」はシーンの中の一部、ということが多かったと思う。
それに対して「ZANNA」は、ほとんど「歌」で話が進んでいっていた印象。
高垣さんが大活躍する女子メカ牛チームのシーンは
ほとんど歌で、歌の間奏に会話が入る程度だった。
テンポが良くていいけど、一度置いていかれると取り戻せないので
初回の観劇の時はちょっと辛かった。


さて、その高垣さんの見せ場である女子メカ牛チームのシーン。
歌声はもちろん、キレのあるダンスも素晴らしいけど
やはりシーンの最後を飾るケイトとロバータのキスシーンが見所。
しばし見入ってしまって、拍手の反応が遅れてしまった。


ストーリーの方は、中盤までは笑いながら楽しく見れて
状況が一変した終盤はシリアスな空気に息を飲み、
そして世界を変えた後のザナが置かれた状況に心が痛みつつ…。
しかし最後は意外な人物の登場と展開に、心が温かくなった。


そして見終わった後、思わず口ずさみたくなるような曲が多くて。
「LOVEみたい」とか「あるのは恋する時間だけ」とか「Be A Man」とか。
千穐楽が終わった後、即オフブロードウェイ版の「ZANNA」サントラを注文してしまった。
曲はほとんど同じなので、一度でも観劇した人には是非オススメしたい。
個人的には「速く!」がお気に入り。
何役もこなしていたSpiさん、岡田さん、千葉さんは凄いの一言。


メインストーリーが終わった後の「Bows」ではキャストが客席へ。
通路席の人はキャストと手をタッチすることが出来る。
自分も何度か通路席だったので、キャストの方々と手をタッチすることが出来た。
一番後ろを歩いていたSpiさんには、ガッシリと手を組んでもらえたり。


ミュージカル本編が終わった後は、基本的に挨拶等はなし。
これもちょっと意外だった。
挨拶があったのは、初回公演と千穐楽のみ。
ちなみに、そのどちらも高垣さんは感極まっていた。
高垣さん曰く「泣いてねぇよ!心のミロだよ!」とのこと。

■終演後

初日の夜の部、終演後。
この回は田中ロウマさん、東山光明さん、岡田亮輔さんと
一緒に写真を撮影出来るイベントがあったため
公演終了から大分時間が経っていた。


もうほとんど誰もいないだろうなと外に出ると
関係者入口の前で、何やら女性が沢山集まっている。
集まっているというか、一列に並んでいる。
しばらく様子を見ていたら、キャストが関係者入口から出てきた。
なるほど、お見送りだったのね…
ってキャストの方と握手しながら話し込んでる!?しかもサインまで?!
声優関連のイベントでは絶対見られない光景だけに、ちょっとしたカルチャーショックだった。
(並んでいた女性の方の話によると、役者によって握手はOK、サインはNGとか決まりがあるようだ)
(ちなみに渡部さん、高垣さんはこの関係者入口からは出てこなかった)


よーし、自分も挨拶しよう!
…なんていう度胸は自分にはなく。
精々「お疲れ様でした」と声を掛けるのが精一杯。
果敢に声を掛けにいけるそぼろさんを少し羨ましく思いつつ眺めていた。



時は流れて、2月22日(金)千穐楽前日。
この日、そぼろさんはロウマさんに
「千穐楽の挨拶で『全公演来た人?』って聞いてください!」とお願い。
そんな無茶な…。


ロウマさん、快諾。


えー!?
まさかOKがもらえるとは…。


そしてワクワクして迎えた千穐楽の挨拶。
約束通り、ロウマさんは
『全公演来た人?』
と聞…かなかった。


そりゃ千穐楽ですもんね、それどころじゃないですよ。


公演後。
「なんで言ってくれなかったのか追及しましょうよ!」
みたいな話(もちろん冗談で)をしながら、田中ロウマさんを待つ。
その間も東山さんと握手したり、上木さんにサインもらったり
完全に一ZANNAファンと化しているそぼろさん。


そしてロウマさんが出てきた。
待っていた一人一人に挨拶し、サインするロウマさん。
良い人やー。
やがてロウマさんがそぼろさんの前へ。


そぼろさんを見るなり
「ごめん、終わってから聞くの忘れたの気がついて」
と、約束していたことは覚えていたようだ。
それだけでも十分…。


「だからお詫びの品を持ってきたの」


えっ?


脇に抱えていた荷物をそぼろさんに差し出す。
「たまたま持っていた」ものではなく
「そぼろさんのために用意した」ものを。


その突然のサプライズプレゼントに周りの方々から歓声と拍手が。
物凄い場面に遭遇して
自分まで我が事のように興奮してしまった。
ロウマさんカッコ良すぎる。
そしてそぼろさんは高らかに宣言。


「次も全部行きます!」


改めてそぼろさん、おめでとうございます!


そんなわけで、ミュージカル本編とそれに伴う出来事に
いろんな愛の詰まった6日間でした!
休日の公演が1日しかなかったので、観劇出来なかった人も少なくないと思うので
是非再演を!